私の好きな人 (ページ4)

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みんなで富士山マラソン3 ページ4

3日後。

A「ねぇまるちゃん。
そろそろ走り始めないと間に合わないよ？」

まる子「うーん。そうなんだけどね…。
二人はどのくらい走った？」

たまえ「私はまだ5周目だよ…」

A「私も」

Aとたまえ、かよの3人は5周目のところに自分の名前の札が貼ってあった。

まる子「はぁ…。
先は長いね…。
富士山ってほんと、何であんなに高さがあるんだろうね～」

そこでまる子が目についたのは、大野と杉山の名前が書かれてある札だった。

まる子「あれ！？大野くんと杉山くん。もう16周も走ってる！！」

大野「あぁ」

杉山「今日ゴールできるかもしれねぇな！」

まる子「えぇー！！もうゴール！？
あたしなんてまだ1周も走ってないのに！！」

大野、杉山「えっ！？」

大野「お前まだ全然走ってないのか？」

まる子「うん…。走るのが億劫というか、何というか…」

杉山「そんなこと言ってると、10日以内にゴールできなくなるぞ？」

まる子「(ギグッ‼)」

大野「さっさと走っちまえよ。
走ってる間はしんどいけど、走り終わった後は気分爽快で気持ちいぜ？」

まる子「そ、そうかな…？」

たまえ「でも確かに、このままだったら10日までにゴールできなくなるかもしれないよ？」

まる子「そうだよね…」

なんとも言えない。言うことができないまる子。

大野「じゃあな」

杉山「さっさと走っちまえよ」

そう言って大野と杉山は教室から出て行った。