9話 ページ10
〜マサル〜
カウカウファイナンスで働き始めて暫くした頃の昼下がり。
今日は社長が出かけてる。
マ「ねぇねぇ、あみさん。あみさんは何でここで働いてるんですか？」
あみさん席は麻耶さんと俺の横のお誕生日席となっていた。
普段は社長の目が光っていて中々話せないから今だと思った。
『マサルくんと一緒。丑嶋社長に拾ってもらったからよ。』
マ「へぇー、社長も男なんすね！！」
柄「お前、それ社長の前でぜってぇ言うなよ。」
マ「えっ、何でっすか？あみさん綺麗だからそう言うことじゃっ。」
高「いいから黙ってろよ.....。」
『マサル君にそう言ってもらえるとなんて照れるな....。』
顔を少し赤らめて俯く彼女の姿に事務所に居たもの全員が胸を高鳴らせた。
マ「いや、やばいっす.....、まじで惚れそうっす。」
高「ばかっ、まじで殺されるぞ！」
柄「オメェは相変わらずだな....。心配が絶えないぜ.....。」
麻「女の私から見てもやばいっす....。」
『皆さんっ、いいから手を動かしてっ！』
皆んなからの視線に耐えかねたあみは必死に叫んだ。
マ「え、柄崎さんとあみさんって昔馴染みとか...ですか？」
柄「あぁ。社長もな。」
マ「っえ！？なにそれ！じゃあ、社長もしかしてあみさんの事っ....！」
柄「マサルっ！！それ以上言うな！！」
柄崎さんは椅子を吹き飛ばしながら机から身を乗り出す。
マ「っ！？うっす....。」
俺は勢いに押され、肩を丸めた。
『私さ....、中学の頃に告白したことあるのよ。社長に。』
なんとも言えない空気が流れてた中、あみさんは小さな声でポツポツと語り出した。
『まぁ、速攻振られちゃったんだけどね....。その後すぐ彼は少年鑑別所に入ったって聞いた。その頃うちの親も死んじゃって転校してそのまま....。』
マ「....、今もまだ好きなんすか？」
過去を語る彼女の表情はとても柔らかく、でも悲哀を含んでいた。
『んー....、どうかな...。今は、どんな形でもいいから彼と一緒にいたいって思ってる...かも？』
マ「かもってなんすかー！じゃぁ俺にもワンチャンありますか！？」
麻「それな無いだろ。」
俺の言葉さ麻耶さんによって虚しくも散った。
高「社長は、あみさんの事今も大切に思ってると思いますよ。」
高田さんはあみさんにイケメンスマイルを向けた。
そんな彼にあみも最上級の笑顔を返した。
高田さんももしかして.....、そんなことが頭をよぎった。
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由良の門を - 社長こんなかっこよかったっけ？主人公ちゃんを大切にしてる感がめちゃ好きです♪頑張ってください！！ (11月5日 0時) (
レス) @page13 id: 2f071b2218 (このIDを非表示/違反報告)
翠晶(プロフ) - しおらんさん» 読んでいただきありがとうございます...！頑張りますので最後までお付き合い頂けますと幸いです！ (2022年4月17日 6時) (レス) id: 4b3f971a43 (このIDを非表示/違反報告)
しおらん(プロフ) - 凄く好きです！マサルも…好きすぎる…。完結まで頑張ってください！！ (2022年3月23日 22時) (レス) @page31 id: d42d8a020d (このIDを非表示/違反報告)
翠晶(プロフ) - めいさん» ありがとうございます！！ゆっくりの更新ですがちゃんと完結できるよう頑張りますので最後までお付き合い頂けると幸いです！！ (2021年8月31日 13時) (レス) id: 4b3f971a43 (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - 好きな作品で読んでいてすごく面白く続きが気になります。更新頑張ってください (2021年8月30日 21時) (レス) id: e56d417d92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠晶 | 作成日時：2021年1月8日 21時
