29話 ページ30
〜丑嶋〜
熊倉が、愛沢によってボコボコにされた姿を横目に俺は店を出た。
入り口近くに戌亥の運転する車が止まっているのが見えた。
助手席にいるあみの姿に、胸を撫で下ろした。
戌「丑嶋くん、乗って！」
丑「助かったわ、戌亥。」
戌「どういたしまして。」
戌亥に礼を言い、後ろへ乗った。
丑「お前ら無事か？」
柄「うっす、社長すいませんした....！」
丑「失った分はちゃんと回収する。」
柄、高「「はいっ」」
戌「よし、着いたよ。」
しばらく車を走らせ、事務所へ着いた。
俺達は車から降りると、戌亥と別れた。
別れ際、あみと戌亥が何か話した後に抱きしめてる姿が目に入る。
沸々と、腹の底から込み上げてくる何かをグッと押し込め俺は背中を向けた。
事務所へ戻り後片付けをしてる中、あみが何やら腹をさすっている姿が目についた。
丑「おい、高田。」
高「はいっ！」
俺は一緒にいた高田を呼び出した。
丑「あみのやつ、何かされたか。」
いつもより睨みをきかせると、高田は顔を真っ青にした。
高「愛沢に、一度蹴りを......っ！守りきれなくてすみませんっ！！」
高田は小声で謝罪をした。
苛立ちが更に募る。
あいつを守れなかったのは俺だ。
丑「そうか。あみ、帰るぞ。柄崎、高田、後は頼んだ。」
柄「うっす！」
戸惑いながら俺に着いてくるあみ。
あぁ...、俺はこいつに相当入れ込んでいるようだ。
『まだ片付け終わってないけどいいのっ？』
丑「あぁ。お前腹痛いんだろ。」
『えっ.....、なんで。』
図星を突かれた表情を浮かべる。
丑「高田に聞いた。今日は帰る。」
『っ.....、ごめんなさいっ....。』
車の中で、そう言いながら落ち込むあみ。
今すぐにでも抱きしめて、お前のせいじゃないと言ってやりたかった.....が、そんなことが出来るわけもなく彼女の涙を止める事はできなかった。
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由良の門を - 社長こんなかっこよかったっけ？主人公ちゃんを大切にしてる感がめちゃ好きです♪頑張ってください！！ (11月5日 0時) (
レス) @page13 id: 2f071b2218 (このIDを非表示/違反報告)
翠晶(プロフ) - しおらんさん» 読んでいただきありがとうございます...！頑張りますので最後までお付き合い頂けますと幸いです！ (2022年4月17日 6時) (レス) id: 4b3f971a43 (このIDを非表示/違反報告)
しおらん(プロフ) - 凄く好きです！マサルも…好きすぎる…。完結まで頑張ってください！！ (2022年3月23日 22時) (レス) @page31 id: d42d8a020d (このIDを非表示/違反報告)
翠晶(プロフ) - めいさん» ありがとうございます！！ゆっくりの更新ですがちゃんと完結できるよう頑張りますので最後までお付き合い頂けると幸いです！！ (2021年8月31日 13時) (レス) id: 4b3f971a43 (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - 好きな作品で読んでいてすごく面白く続きが気になります。更新頑張ってください (2021年8月30日 21時) (レス) id: e56d417d92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠晶 | 作成日時：2021年1月8日 21時
