28話 ページ29
〜戌亥〜
丑嶋くんからの連絡を受けて、ホテルクロスロードへ来ていた。
愛沢と、マサルが3人を拉致ったと。
ホテルの周りを調べていると一台の車が猛スピードで突っ込んでいた。
戌「あみっ。」
その車の中に彼女の姿が見えた。
俺は慌てて車を追いかけ、発信機をつけた。
これで居場所は分かるが、どうやって救出しよか....。
奴らの車を追いながら、頭の中で策を練った。
俺の脳裏には、あの時みたいに突然彼女が居なくなってしまう、そんな映像が流れていた。
奴らの車は路地裏に止まり、何やら騒がしくマサル達が動き回っていた。
発信機の回収をする際に、二人の話し声が聞こえてきた。
内容は、丑嶋くんがいるであろう店のブレーカーを落とし、携帯へ電話をしてその明かりを頼りに殴りかかるという無謀なものだった。
二人は鼻息を荒げながら柄崎くんを連れて車を離れた。
その先に二人を救出しに奴らの車へ乗り込んだ。
戌「二人とも無事？」
『っ！？戌亥っ...くん！』
大きく見開かれた彼女の瞳からは大きな涙が一粒、また一粒と溢れ出した。
俺はその涙にそっと触れ、彼女の縄を解く。
『丑嶋くんが危ないのっ....、マサルくん達を止めなきゃっ！』
戌「大丈夫。さっきあいつらの計画は聞いた。丑嶋くんに連絡もしたから。よしっ、立てる？」
『っうん、ありがとう.....。』
彼女を先に車からおろし、高田くんも引っ張り出した。
高田くんは意識が朦朧としてたので担いで俺の車に乗せた。
あみは助手席へ、高田くんは後部座席に。
戌「よし、じゃあ柄崎くんを拾いに行こうか。」
車を店の裏口に回すと、ちょうど柄崎くんが慌てた様子で出てきたところだった。
戌「柄崎くん乗って！」
柄「戌亥っ！？なんでここに。あみ、無事か！」
『うんっ。』
戌「丑嶋くんから連絡受けてホテルに急行した。そっからは発信機で追跡した。.....、丑嶋くん大丈夫だったかな。」
柄「俺は社長にかけてねぇよ。」
その言葉に俺もあみも目を丸くした。
柄「熊倉の野郎にかけた。俺が社長裏切る訳ねぇだろ。」
『柄崎くん流石....。』
安心した笑みを浮かべる彼女に、俺もホッと一息をついた。
戌「それで、丑嶋くんは？」
柄「まだ中だろ。すぐ出てくんじゃねぇか？」
戌「少し待つか。」
それからものの数分で、店から出てきた丑嶋くんと合流し事務所へ戻った。
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由良の門を - 社長こんなかっこよかったっけ？主人公ちゃんを大切にしてる感がめちゃ好きです♪頑張ってください！！ (11月5日 0時) (
レス) @page13 id: 2f071b2218 (このIDを非表示/違反報告)
翠晶(プロフ) - しおらんさん» 読んでいただきありがとうございます...！頑張りますので最後までお付き合い頂けますと幸いです！ (2022年4月17日 6時) (レス) id: 4b3f971a43 (このIDを非表示/違反報告)
しおらん(プロフ) - 凄く好きです！マサルも…好きすぎる…。完結まで頑張ってください！！ (2022年3月23日 22時) (レス) @page31 id: d42d8a020d (このIDを非表示/違反報告)
翠晶(プロフ) - めいさん» ありがとうございます！！ゆっくりの更新ですがちゃんと完結できるよう頑張りますので最後までお付き合い頂けると幸いです！！ (2021年8月31日 13時) (レス) id: 4b3f971a43 (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - 好きな作品で読んでいてすごく面白く続きが気になります。更新頑張ってください (2021年8月30日 21時) (レス) id: e56d417d92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠晶 | 作成日時：2021年1月8日 21時
