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8話_ニュート ページ9

クイニーと呼ばれた女性は、コワロスキーさんの言葉なく会話を始めた。

ニュ「心が読めるの?」

ク「まぁね。でも、貴方みたいなイギリス人は苦手。訛りがあるでしょ...?でも、エラに会いたがってる事は分かるわ。」

彼女は意地悪な笑みを浮かべた。
バツが悪くなりカーペットに視線を落とす。


ゴールドスタインさん達が料理の準備を始めたところで僕はこっそり部屋を抜け出そうとトランク片手に扉に近づいた。



_トントン



扉を目の前にした瞬間にノックの音が僕の足を止めた。


ク「エラいらっしゃーい!入っていいわよー!」


ガチャリと会いた扉から少し疲れた様子のエラが現れた。
緊張のあまり僕は息を止めた。


『お邪魔するわね。.....、ニュート。』


久しぶり名前を呼ばれたことに、言葉にできぬ喜びが湧き上がった。
彼女は小さく手まねきをしていた。

そっと歩みを進めると、彼女の手のひらからビリーウィグが現れた。


『1人で不安がってたわよ。他にも逃げた子がいるの?』

ニュ「あっ、ありがとっ。多分ね....。」

『そう。夜ティナの事は引き留めておくからちゃんと捕まえて。きっと見知らぬ土地で不安がってるわ。』

ニュ「う、うん....。あの、エラっ.....。」

ク「エラー?」

『ん?何ー?』


エラはすっと僕の横をすり抜けて部屋へ戻って行った。

僕は急いでトランクを開けビリーウィグを中へ戻した。


ニュ「君は彼女に触れられて羨ましいよ...。」


そんな僕の言葉は宙を漂うだけだった。


ク「スキャマンダーさん?パイがいい?シュトルーデル?」

ニュ「あ、あぁ....、僕はどっちでも。」

ク「すぐ出来るわ。入って?」


トランクを庇うようにして部屋に戻る。

机の上にはすっかりディナーの準備が整えられていた。


ティ「ほら、座って。スキャマンダーさん。」


エラが自分の隣の椅子を引き出し、ポンポンと手を置いた。
それに釣られるように僕は椅子に座った。

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翠晶(プロフ) - さらさん» はじめまして!お読みいただきありがとうございます(´∀`)完結を目指して頑張ります!最後までお付き合いいただけると幸いです!! (2月13日 8時) (レス) id: f9746187d0 (このIDを非表示/違反報告)
さら - はじめまして!!このお話めっちゃ大好きです!!もうニュート格好良いです!!完結まで、応援してます!!続きも楽しみにしてます!!更新頑張って下さいね!! (2月10日 23時) (レス) @page17 id: f9b4a84be1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:翠晶 | 作成日時:2024年2月3日 22時

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