5話_ニュート ページ6
長官と呼ばれた人が現れると、ゴールドスタインさんは前に出た。
ティ「ご報告します。この人はスキャマンダーさん。彼のトランクから魔法動物が逃げて大変な騒ぎになりました。」
あぁ、嫌な展開だ。
トランクを見せたら何をされるか....。
エラも僕と視線を合わせようとはしない。
あぁ....、どうしたものか。
グ「見せてもらおうか。」
ゴールドスタインさんは僕のトランクを地面から持ち上げ、机の上に置いた。
僕以外の人たちはトランクの周りに集まる。
彼女はゆっくりとトランクを開ける。
中身を見た者たちは動きを止めた。
僕も中を覗きにいくと、そこには美味しそうなパンがたくさん詰められていた。
グ「ティナ....。」
長官のがっかりしたような声色にゴールドスタインさんは肩を落とした。
グ「エラ、後でよく言って聞かせておくように。」
『...はい。』
ニュ「あっ、エラ!」
僕が彼女に駆け寄ろうとすると、長官の手に阻まれた。
グ「スキャマンダーくんと言ったか?彼女は私のだ。無闇に手を出さないでくれるかな。」
鋭く、刺さるような視線。
殺意が込められた低い声。
僕にだけ聞こえるように囁いたその声があまりに恐ろしく、動くことが出来なくなった。
長官の後ろで、訝しげな表情を浮かべるエラ。
あぁ...、君と話したいだけなのに。
グ「エラ、行くぞ。」
『長官。ティナと話してからでも?』
グ「......分かった。早く来い。」
『はい。』
長官は何事も無かったかのようにこの場を去っていった。
もう1人の上司も長官に続いて去って行った。
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翠晶(プロフ) - さらさん» はじめまして!お読みいただきありがとうございます(´∀`)完結を目指して頑張ります!最後までお付き合いいただけると幸いです!! (2月13日 8時) (レス) id: f9746187d0 (このIDを非表示/違反報告)
さら - はじめまして!!このお話めっちゃ大好きです!!もうニュート格好良いです!!完結まで、応援してます!!続きも楽しみにしてます!!更新頑張って下さいね!! (2月10日 23時) (レス) @page17 id: f9b4a84be1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翠晶 | 作成日時:2024年2月3日 22時