4話_ニュート ページ5
MACUSAに連行された僕は雷に打たれたような衝撃を受けた。
10年間、会いたいと願った彼女がいたのだ。
彼女の名を呼ぶと、何事もなかったかのように目を逸らされてしまった。
議長と呼ばれた人と、その隣に立ってる仕立ての良いスーツを身に纏った男から刺すような視線が向けられた。
僕は今すぐにでも彼女の元に行きたかったが、ゴールドスタインさんによって阻まれてしまった。
ティ「貴方、エラと知り合いなの？」
静かなエレベーターの中で彼女が口を開いた。
ニュ「....、10年間会いたいと願っていた人なんだ。」
ティ「10年も？でも彼女目を逸らしてたわよ。」
ニュ「そうだね...。僕のせいだ...。」
僕の声はきっとエレベーターの金属音でかき消されてしまいゴールドスタインさんには届いていない。
僕はエレベーターから下ろされると「魔法の杖 認可局」という場所に連れて行かれた。
机には山積みの書類が散乱しており、静かな部屋にはタイプライターのボタンを弾く音が響きいていた。
ティ「杖の許可証は持ってる？外国から来た場合必要よ。」
ニュ「あ、あぁ。何週間か前に郵便で申請した。」
トランクを置き、無意識のうちにエラを探し視線を彷徨わせる。
ティ「スキャマンダー....、貴方、赤道ギニアへ行ってたの？」
ニュ「1年の調査を終えて、魔法動物の本を書いてるところ。」
ティ「駆除の仕方の本？」
いつも聞かれる質問に思わずため息を溢しそうになるがグッと耐える。
ニュ「いや。殺すんじゃなく、保護する必要があることを分かってもらうための本。」
「ゴールドスタイン！！どこだ、どこいった！？」
おそらく彼女の上司と思われる人が颯爽と現れた。
ゴールドスタインさんは声が聞こえるなり、素早く机の下に隠れた。
「ゴールドスタイン？」
あっけなく見つかってしまう。
「また調査部の邪魔をしてきたのか？」
彼女はその問いに答えようとしない。
「どこにいた？.....、どこで君を拾った？」
僕に話を振られるが、目の前で彼女は答えるなと首を振った。
「またセイレム救世軍を追っかけてたのか？」
ティ「とんでもありません。」
「.....、ようこそ。グレイブス長官、エラ。」
上司の人は近づいてくる足音に気がつき、姿勢を正した。
グ「邪魔するよ、アバナシー。」
声の先には男とエラがいた。
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翠晶(プロフ) - さらさん» はじめまして！お読みいただきありがとうございます(´∀｀)完結を目指して頑張ります！最後までお付き合いいただけると幸いです！！ (2月13日 8時) (
レス) id: f9746187d0 (このIDを非表示/違反報告)
さら - はじめまして！！このお話めっちゃ大好きです！！もうニュート格好良いです！！完結まで、応援してます！！続きも楽しみにしてます！！更新頑張って下さいね！！ (2月10日 23時) (レス) @page17 id: f9b4a84be1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠晶 | 作成日時：2024年2月3日 22時
