16話_貴女 ページ17
威勢よく外に出たのはいいが、ニュート達がどこにいるかなんて見当もつかない。
あぁ......、困った。
取り合えず、近くをしらみつぶしに探してみようかしら....。
夜の街並みはしんと静まりかえり、自分の足音が良く響いた。
そして、しばらく歩き続けると見慣れた後ろ姿を見つけた。
『グレイブス長官？』
思わず声を掛けた。
グ「エラか。こんな夜遅くに出歩いているとは。何かあったのか？」
『いえ、たまたま通りかかりまして。』
グ「そうか。私はクリーデンスに合ってくる。」
『クリーデンスにですか？こんな夜遅くにですか...？』
グ「あの母親から目を盗んで会いに来るのは大変なのだよ。」
『そう、ですね...。』
長官がなぜクリーデンスに固執しているのか、
私はずっと疑問であった。
業務以外の事には興味を持たないと思っていた。
グ「君を家に送り届けてからにしよう。」
『えっ！？いえ、私は大丈夫です！』
グ「夜遅くにレディーを一人で帰らせるわけにはいかないのでな。」
まずい、まだニュートとティナを探さなければいけないのに.....。
『お気持ちだけ頂戴します。これからティナと約束もあるので。』
グ「.....、そうか。くれぐれも気を付けなさい。」
『ありがとうございます。』
普段、とても厳格で、クールな長官。
でも、たまに柔らかい表情を浮かべる姿はまるで父親のようであった。
いかん、いかん。
ティナ達を探さなければ！
『セントラルパーク。』
そういえば、コワロスキーさんが案内するって話してたわよね！！
周りを見渡し地図を見つけ、セントラルパークの場所を把握し
姿現しで目的地へと移動する。
着いた先は、静かな橋の上。
ティ「エラ？」
『ティナっ！』
声の先には、ニュートのトランクを抱いたティナの姿があった。
ティ「貴女が逃がしたのね？」
『ティナ、説明させてっ。』
ティ「聞きたくないわ。貴女も連行しなきゃ...。」
悲痛な表情を浮かべるティナに、どんな言葉を投げかけたらよいか分からなかった。
説明する間もなくMACUSAへ連行されていった。
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翠晶(プロフ) - さらさん» はじめまして！お読みいただきありがとうございます(´∀｀)完結を目指して頑張ります！最後までお付き合いいただけると幸いです！！ (2月13日 8時) (
レス) id: f9746187d0 (このIDを非表示/違反報告)
さら - はじめまして！！このお話めっちゃ大好きです！！もうニュート格好良いです！！完結まで、応援してます！！続きも楽しみにしてます！！更新頑張って下さいね！！ (2月10日 23時) (レス) @page17 id: f9b4a84be1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠晶 | 作成日時：2024年2月3日 22時
