13話_貴女 ページ14
私が動物に声をかけたことで、マグルであるコワロスキーさんは驚きの表情を浮かべていた。
コ「な、なんだ...。彼女は動物と話せるのか?」
ニュ「いや、正確には感情を読み取れるんだ。」
コ「ふぁっ?感情を読み取る....?」
『悲しい、辛い、嬉しい、楽しい、人間もそう感じることがあるでしょ?動物だって同じなのよ。言葉はわからないけど、感情だけは伝わってくる。』
フランクの柔らかい毛並みに触れながら、私は過去の思い出を蘇らせた。
『早く帰れるといいわね。』
フランクにも私の言葉が伝わったのか、目を細め頭を私に擦り付けていた。
ニュ「次に行こう。」
ニュートは私の手を優しく引いた。
次の瞬間、恐ろしく不思議な雄叫びをあげたので私は思わずニュートを凝視した。
雄叫びをあげながらさらに奥へ。
ニュ「ほら、来た。」
彼の視線の先から、馬の様に凛々しい走り方をした動物が現れた。
『この子は?』
ニュ「グラップホーンだ。」
その子もニュートに懐いており、口周りの触手を嬉しそうにニュートへ絡ませていた。
ニュ「世界で最後のつがいなんだ。僕が助け出さなかったらグラップホーンはこの世から消えてた。」
子供のグラップホーンも現れ足元をすりすりとなすりつけながら私や、コワロスキーさんの周りを駆け回った。
コ「あんた、こういう動物を助けてるの?」
ニュ「そうだよ。助けて、育てて、保護して。魔法使いの間でも理解を広めてる。」
『へぇ....、ニュートらしい...。』
ニュ「来て!」
魔法動物と触れ合うニュートは、学生の時と何も変わらずキラキラとした瞳を輝かせていた。
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翠晶(プロフ) - さらさん» はじめまして!お読みいただきありがとうございます(´∀`)完結を目指して頑張ります!最後までお付き合いいただけると幸いです!! (2月13日 8時) (レス) id: f9746187d0 (このIDを非表示/違反報告)
さら - はじめまして!!このお話めっちゃ大好きです!!もうニュート格好良いです!!完結まで、応援してます!!続きも楽しみにしてます!!更新頑張って下さいね!! (2月10日 23時) (レス) @page17 id: f9b4a84be1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翠晶 | 作成日時:2024年2月3日 22時