三十六話 ページ37
〜天堂〜
田「っ邪魔しやがってっ....、許さないっ....！」
小声でブツブツ呟いていて気味が悪い...。
俺は少しずつ男と距離を縮める。
田「っ....！おりゃぁぁぁあ！！」
鉄パイプを腕で受け止め男を掴みそのまま投げ飛ばした。
俺は男を組み敷いたままにらめつけた。
必死だったから気がつかなかった。
私「天堂くん...！！」
彼女は俺に被さりそのまま倒れ込んだ。
そこでやっと気がついた。
近くにあった鉄パイプをが落ちてきていた事に。
そして目の前で倒れる彼女の額には傷ができている事に。
天「おいっ、あみ！！あみ！」
痛そうに顔を歪める彼女に血の気が引いた。
急いで救急車を呼んだ。
天「あみっ、しっかりしろっ！...日浦総合病院まで！」
駆けつけた救急隊員に告げた。
あみは救急車に運び込まれる。
天「受け入れ可能か聞いてください。そこの医師です。後、ガーゼ下さい。」
救「はいっ！」
止血するが中々血が止まらない。
頭だからすぐ止まるわけはないが、俺の不安を無性に掻き立てる。
私「天...堂くん...。」
天「しゃべるな。思ったよりも出血が多い。...吐き気は？」
俺は不安を隠すようにあみの手を強く握った。
私「ない...。」
静かに微笑む彼女の姿にみのりの最後の時が蘇った。
私「巻き込んでごめんね....、来てくれて嬉しかった....。」
天「何言ってんだ。」
私「もしもの事があっても天堂くんのせいじゃないからっ...ね？」
天「もしもがあるわけないだろ。俺がついたんだから...っ！」
まるでもうダメかのように話すあみ。
私「私....、ずっと天堂君のこと好きだった.....。」
なんで...、なんで今なんだよ！
俺だってっ...！！
天「分かってる！だからもうしゃべるな！治ったらデートでもキスでも何でもしてやるから！」
俺の言葉にあみは嬉しそうに微笑むと同時に意識が遠のいて行った。
天「おいっ！しっかりしろ！もうすぐ着くから！！」
あみが意識を失ったまま病院へ運び込まれた。
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翠晶(プロフ) - ayaさん» ありがとうございます！！ (2020年3月11日 20時) (
レス) id: 4b3f971a43 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 翠晶さん» とても素敵なお話でした…!! ありがとうございました！ これからも作品、応援してます！ (2020年3月9日 1時) (レス) id: 12651b5551 (このIDを非表示/違反報告)
翠晶(プロフ) - ayaさん» 最後の一話分だけアップが遅くなってしまい申し訳ありません！！お気に召して頂ければ幸いです！今後ともよろしくお願いします！ (2020年3月8日 22時) (レス) id: 4b3f971a43 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 翠晶さん» ありがとうございます！！！ とても素敵なお話…。感謝です！！ (2020年3月7日 23時) (レス) id: 12651b5551 (このIDを非表示/違反報告)
翠晶(プロフ) - ayaさん» いつも読んでいただきありがとうございます！！リクエスト承知しました！！明日には載せられると思いますので是非読んでください^_^ (2020年3月7日 21時) (レス) id: 4b3f971a43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠晶 | 作成日時：2020年2月15日 21時
