二十六話 ページ27
〜天堂〜
小石川先生に来いと言われたから歓迎会に顔を出すことにした。
一番に目に入ったのは来生の隣に座って少し酔っているのか頬を赤くしているあみだった。
沼津の余計な気遣いのせいで佐倉の隣に座ることになってしまった。
根「はい、どうぞ？」
根岸さんがビールを注いでくれる。
根「少なくとも、勇者ちゃんの事憎からず思ってますよね？」
天「....はい？」
沼「そりゃそうやろ〜！」
石「やだー！あの魔王がねぇ〜！」
はぁ、だからこういう席は嫌なんだ...。
佐「あ、あのっ！すみません！！色々お騒がせしてしまいましたが、私...、天堂先生の事はきっぱり諦めたいと思います！！」
沼「また、急やな...。」
皆んながざわざわと言葉をかけている中であみは何ともいえない様な表情で佐倉を見つめていた。
佐「毎日失敗ばかりで...、私看護師向いてないんじゃないかって、辞めたほうがいいのかなってしょっちゅう思います。....そりゃ、先生の事好きです。...、でも先生には笑顔でいて欲しいんです！それで、先生を笑顔に出来るのは私じゃないって気づきました....。なので、今後は仕事に一旦集中。邁進して行きたいと思いますので、ご指導ごへんたつのほどよろしくお願いします。」
深く頭を下げる佐倉。
小「素晴らしい...！」
みんなの拍手の音が響いた。
その時あみと目が合った。
すぐにさらされたが。
あいつが飲み過ぎじゃないか...？
来「今日は呑むねぇー！」
私「こういう日も必要よ！」
やけくその様にビールを流し込んでいるバカ。
石「で？あみ先生は来生先生と進展あるんですか？」
私「ゴホッ！」
来「そうですねー、中々。」
私「な、何言ってるの！来生くんっ！」
来「デートしたいなぁって誘ってはいるんですけどね...。」
俺の方を見て来る来生。
チッ
気に入らない...。
根「天堂先生はいいんですか？」
少し小声で聞いてくる根岸さん。
天「いいも何も...。彼女の自由ですから。」
ただの強がりだ。
いつも肝心な時に素直になれない。
佐「天堂先生、私応援してますから！早く素直にならないと取られちゃますよ、来生先生に...。」
俺は返す言葉もなく来生とあみを見た。
私「もう、この話はいいですから！...ちょっと、お手洗いに失礼します〜...。」
こっそりと席から逃げ出したあみ。
足元がおぼつかない様に見えたから俺も後を追う事にした。
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翠晶(プロフ) - ayaさん» ありがとうございます！！ (2020年3月11日 20時) (
レス) id: 4b3f971a43 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 翠晶さん» とても素敵なお話でした…!! ありがとうございました！ これからも作品、応援してます！ (2020年3月9日 1時) (レス) id: 12651b5551 (このIDを非表示/違反報告)
翠晶(プロフ) - ayaさん» 最後の一話分だけアップが遅くなってしまい申し訳ありません！！お気に召して頂ければ幸いです！今後ともよろしくお願いします！ (2020年3月8日 22時) (レス) id: 4b3f971a43 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 翠晶さん» ありがとうございます！！！ とても素敵なお話…。感謝です！！ (2020年3月7日 23時) (レス) id: 12651b5551 (このIDを非表示/違反報告)
翠晶(プロフ) - ayaさん» いつも読んでいただきありがとうございます！！リクエスト承知しました！！明日には載せられると思いますので是非読んでください^_^ (2020年3月7日 21時) (レス) id: 4b3f971a43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠晶 | 作成日時：2020年2月15日 21時
