二十三話 ページ24
次の日の回診の後、私と根岸さんは酒井さんの前に立っていた。
酒「正直、やりづらいです。佐倉さんみたいな人と仕事するのが...。天堂先生がいると採血すらおぼつかない。その結果私に仕事が集中して思うような介護が出来ないのが現状です。」
私と師長は目を合わせた。
根「負担が大きかったわね...。」
私「ごめんなさい、気づいてあげられなくて...。」
私は頭を下げた。
ついつい仕事のできる酒井さんを頼ってしまっていたのは事実だ。
酒「私の方こそすみません。本当はこんな事言いたくなかったんですけど....。」
根「言ってくれてありがとうね。さ、仕事に戻りましょうか...。」
酒「はい。」
酒井さんはすぐにナースステーションを後にした。
私「すみません、酒井さんの気持ち気づかなくて...。」
根「いえいえ！私の方こそ...。上司失格です。...、気にしてみます。佐倉さんも。」
私「私もカバー出来ることがあれば出来る限りしていきます。」
私は重い気持ちのまま執務室へ戻った。
そこには難しい顔をしてパソコンを睨んでいる天堂くんの姿があった。
私「お疲れ様...。」
天「お疲れ...。昨日佐倉の練習台になったんだって？」
私「残念ながら、私の腕は使ってもらえませんでした〜。」
天「ったく、あいつは....。」
私「....、ねぇ、天堂くんが練習台になってあげなよ。」
天「やだ。」
いつものようにバッサリと切られる....。
私「でも、このまま針刺し出来ないとうちの酒井さんが大変なんですけど〜。」
天「......。」
何かを考え込んだまま動かなくなってしまった。
天「じゃ、今度の休みデートしろ。」
私「....えっ！！？何言ってるの！？」
突然過ぎて私は言葉に詰まってしまった。
天「しないなら練習台なんてやらん。」
子供のように拗ねてくちを尖らせる天堂くん。
不覚にも可愛いと思ってしまった....。
私「.....、分かった。デートしよ！」
酒井さんのためだ....！
と高鳴る胸を押さえつけた。
天「よし...。」
ニヤリと笑った顔は確かに魔王の様だった....。
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翠晶(プロフ) - ayaさん» ありがとうございます！！ (2020年3月11日 20時) (
レス) id: 4b3f971a43 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 翠晶さん» とても素敵なお話でした…!! ありがとうございました！ これからも作品、応援してます！ (2020年3月9日 1時) (レス) id: 12651b5551 (このIDを非表示/違反報告)
翠晶(プロフ) - ayaさん» 最後の一話分だけアップが遅くなってしまい申し訳ありません！！お気に召して頂ければ幸いです！今後ともよろしくお願いします！ (2020年3月8日 22時) (レス) id: 4b3f971a43 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 翠晶さん» ありがとうございます！！！ とても素敵なお話…。感謝です！！ (2020年3月7日 23時) (レス) id: 12651b5551 (このIDを非表示/違反報告)
翠晶(プロフ) - ayaさん» いつも読んでいただきありがとうございます！！リクエスト承知しました！！明日には載せられると思いますので是非読んでください^_^ (2020年3月7日 21時) (レス) id: 4b3f971a43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠晶 | 作成日時：2020年2月15日 21時
