十七話 ページ18
〜天堂〜
処置室へあみと入る。
天「神田さん、ではお願いします。これからカテーテルを入れて不整脈の原因焼き切ります。」
私「酒井さん、セデーションかけて。」
酒「はいっ。」
落ち着いて対応する酒井さんに俺は少し感心した。
カテーテルを入れ処置を開始した。
天「呼吸状態確認して。」
酒「はい....、問題ないです。」
天「ここ近いな...。」
私「はい。」
天「通電するぞ。」
間も無くして無事処置は終わった。
私「お疲れ様...。」
さっきよりも表情が緩んでいた。
安心したのだろう...。
天「あみ....、その、さっきは悪かった。」
キョトンとした顔のあみ。
私「えっ...？」
酒「お疲れ様でした。」
突然現れた酒井さんに驚きながらも去っていく彼女の背中を見つめた。
私「彼女これからが楽しみね。」
嬉しそうに微笑むあみを見て俺も微笑み返す。
天「あぁ。」
処置室を出た彼女に佐倉が真っ先に駆け寄り神田さんの容体を聞いていた。
酒「アブレーションは成功。不整脈も落ち着いてる。大丈夫。」
佐「すごいね、酒井さんは...。」
俺たちは盗み聞きをするつもりはなかったが何となく動かずにいた。
佐「真っ先にノンサスvtに気付いて...。私にはとても出来ない...。」
佐倉の言葉に俺は顔を歪ませた。
医者も看護師も出来ないじゃ済まされない事ばかりだ。
何を最初から諦めてる、あの岩石っ。
怒りが込み上げてきた。
酒「私は勉強したい。貴女は好かれたい。その違いじゃない？」
最後は酒井さんの去っていく足音が響き渡っていた。
私「ふふっ、佐倉さんも酒井さんもまだまだね...。」
ったく、呑気な奴だ。
天「岩石に関しては実害を出す前にとっとと辞めてくれと思うが。」
苛立ちを隠すように腕を組んだ。
私「何言ってるのよ。佐倉さんはまだまだこれからよ！患者さんのことよく見てるし...。私たちも研修医の時はあんな感じだったしゃない。」
過去を思い出し少し切なそうに笑った。
天「はぁ...。」
ため息が行き場なく宙を漂った。
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翠晶(プロフ) - ayaさん» ありがとうございます！！ (2020年3月11日 20時) (
レス) id: 4b3f971a43 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 翠晶さん» とても素敵なお話でした…!! ありがとうございました！ これからも作品、応援してます！ (2020年3月9日 1時) (レス) id: 12651b5551 (このIDを非表示/違反報告)
翠晶(プロフ) - ayaさん» 最後の一話分だけアップが遅くなってしまい申し訳ありません！！お気に召して頂ければ幸いです！今後ともよろしくお願いします！ (2020年3月8日 22時) (レス) id: 4b3f971a43 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 翠晶さん» ありがとうございます！！！ とても素敵なお話…。感謝です！！ (2020年3月7日 23時) (レス) id: 12651b5551 (このIDを非表示/違反報告)
翠晶(プロフ) - ayaさん» いつも読んでいただきありがとうございます！！リクエスト承知しました！！明日には載せられると思いますので是非読んでください^_^ (2020年3月7日 21時) (レス) id: 4b3f971a43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠晶 | 作成日時：2020年2月15日 21時
