続編: 春風が吹いた ［七尾太一］

番外編10 ページ16

「...誰なの」


トイレの個室に入って気持ちを落ち着けようとする


プリントだけならまだしも、ファイルごと捨てるなんてありえない。


やっぱり...わざと。

「...あ」


両手のひらを見てみると、分かるくらい震えていた



「...っ」


怖い。どこの誰かも分からない人からの悪意なんて


大人しくしていたのに、どうして私なの...

地味だからっていう理由ならもっと前からあったはず、それがなんで今になって...



キーンコーン___

5分前を知らせる予鈴の音が聞こえ、
保健室に行こうか迷ったけど

「佐藤さんと中村さんに心配かけたくないな」


どうするかはまた考えよう思い、とりあえず授業に戻った。



＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊


佐「本当に大丈夫？」

「うん！大丈夫だよ！」

中「何かあったら連絡してね...」

「うん！バイバイ！」



あれからぐるぐる考えていると
いつのまにか放課後になってしまった。


佐藤さんと中村さんには大丈夫だと伝え、
私は先生に用事があるからと嘘を言って2人とは別れた。


「...疲れた」


何かするにも誰があんな事したのかを考えていると、周りの目ばっかり気にして気疲れする



「帰ろう...」


重い足取りで教室を出ようとすると、声をかけられた。


女「ねーえ、ちょっといい？」


声をかけてきた人の周りには2、3人いて、
みんな派手な格好をしていた。



どこかで見た事あるような気もしたけど、思い出せない。


女「まじで地味子じゃん、太一も変わってるよね〜！こんなのがいいの？」


女子の中の1人のその言葉で、
この子達が誰なのか思い出した。


前、玄関の所で七尾くんのことで私の悪口を言ってたグループの子達...



「私に、何の用ですか...」


女「用っていうか？ちょーっとお話したいなって」


"ついてきて？"


アイラインとつけまつげで目力のすごい子に言われて、断るなんてできるはずもなく



「...わかった」


鞄は持っていって何をされるか分からないので教室に置いていくことにした。


変に奪われて逃げるのを阻止された方が面倒だしね...




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ごめんなさい！久しぶりに更新したキララです！

アカウントが訳わかんないことになっちゃって
パスワード探すのに苦労してました！！


もうすぐ！もうすぐ終わるので
あともう少しだけお付き合いいただけたらと思います(＞＜)

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