番外編8 ページ14
幸「わ」
「わって...自分が化粧落とさせたくせに」
幸「スッピンのほうがいいじゃん。なんであんなヘンテコな格好してた訳?」
「...見た目で判断されるのが嫌なの」
でも、素の自分で七尾くんに会わなかったら
こうやって接点をもつことも、好きになることも
七尾くんが好きだというこの気持ちにも気付かずに...
幸「はあ?何言ってんの?」
ネガティブな思考がぐるぐると頭の中を回っていると、幸ちゃんに遮られた。
幸「見た目だけで判断するのもバカだと思うよ、けど。容姿だって自分の一部じゃん」
幸「それを言い訳にして逃げてんのは自分じゃんか」
「...そういう七尾くんだって、初めては一目惚れした子との仲を取り持ってほしくて私に声をかけてきたんだよ」
自分でも性格悪いって分かってる。
この場にいない人の悪口みたいなのを言ったところで現実が変わらない事も知ってる
幸「初めはそうだったかもしれない。でも今は違う、Aだって分かってるでしょ?」
「...幸ちゃんの言うヘンテコな格好をしてる私にも普通に接してくれて、優しいなって思うよ」
幸「また、''でも''って?なんでそんなに自信がない訳?」
幸「太一にとって魅力的だからAとも今こうやって仲良くしてんでしょ。なんで分かんないの」
魅力?私に?
でもまっすぐに私を見る幸ちゃんの目は真剣で
ネガティブになっていた私の心にほんの少しだけ
希望を持たせてくれた。
七尾くんならきっと受け入れてくれる。
なんとなく分かっていたはずなのに、私はまた自分のことばっかりで、弱気になっていた。
自分でなんとかしなきゃいけなかったのに。
「...すぐには無理かもしれないけれど、ちゃんと勇気が持てたら七尾くんに話すよ」
幸「ん、それでいいんだって」
「幸ちゃん、ありがとう。じゃあ私はこれで...」
話も終わったことだし
七尾くんにはドアの外からでも声をかけて帰ろうと思って幸ちゃんの部屋を出ることにした。
幸「ちょっと、」
「え?」
幸「わざわざ部屋に呼んで化粧落とさせただけで返すわけないじゃん」
「え、じゃあ...」
どうして呼んだのか聞こうとすると幸ちゃんが先に答えてくれた
幸「この前あった時から素材は良さそうだっとんだよね、たしか、ここに...」
幸ちゃんが立ち上がり、クローゼットから服を数着取り出した
幸「サイズは合わないかもだけど、はい、こっちとこっち。どっちがいい?」
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キララ(プロフ) - カリンさん» 何度もコメントしてくださって本当に嬉しかったです!ありがどうございました( ; ; )またお会いできればと思います!! (2018年8月14日 9時) (レス) id: c93c578b7d (このIDを非表示/違反報告)
カリン(プロフ) - 何度もコメント失礼します!完結おめでとうございます!最後まで楽しく読ませていただきました!本当にお疲れ様でした! (2018年8月13日 11時) (レス) id: a8307d2252 (このIDを非表示/違反報告)
キララ(プロフ) - カリンさん» ありがとうございます!更新頑張りますね(><) (2018年5月25日 21時) (レス) id: c93c578b7d (このIDを非表示/違反報告)
カリン(プロフ) - またまたコメント失礼します!やった!待ってました!!お勉強も大変だとは思いますが更新頑張ってください! (2018年5月23日 21時) (レス) id: a8307d2252 (このIDを非表示/違反報告)
キララ(プロフ) - カリンさん» ありがとうございます!月曜日にテストが終わるのでそれから更新します!( ; ; ) (2018年5月20日 9時) (レス) id: c93c578b7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キララ x他1人 | 作成日時:2018年5月12日 0時