【ハイキュー】二年のバカですごい人。【男主】

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「やっと着いたー……」


「良かったな胃に何も溜まってなくて」


「それな」


「本気で死を覚悟したそうですよ岸谷麗は」


「ていうか喋る元気があるなら降りてヨ麗チャン。オーモーイー！」


「無理です身体が動きません」


「嘘だろ！！」


「太一俺の荷物任せた」


「天童さんそいつ捨てていきましょう」


「薄情者……うぷ」


「ちょっと吐くものないのに吐かないでヨ！？俺の背で！！」





時刻6時でございます。岸谷麗です。顔色が死人です。天童先輩に背負われてます。やっぱり遺書は書いておくべきだった。by岸谷麗






「英太先輩ィ……」







酔い止め意味なかったっすよ、と言おうとしたら天童先輩の背中から捨てられた。いや違う降ろされましたです。





今の状況、天童先輩めっちゃ笑顔。やだー、怖いなんて思ってませんよー。







「いや嘘です怖いです天童先輩」


「うーん、ハイ」


「ヒィィイイ！！！？」


「もう歩けるネ頑張って！」






天童先輩手が冷たい。そんなんで頬触られたら誰だって上のような悲鳴あげますよ。まったく、俺以外の後輩にしたら内心で「え……何この変な先輩……？」って思われても仕方ないですよ！





つまり、俺は心が広い！！





「何考えてるかワカンナイけど少なくともそれは違うと思うヨ？」


「ヒドイ！！」






ていうかさらりと降ろされたんだね俺。よし太一から荷物を強奪しよう。





「へぶっ」


「悪気はなかった」






顔面に投げられた。悪気はないけど悪意は感じたよ太一ェ……

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