【ハイキュー】二年のバカですごい人。【男主】 (ページ22)

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校内をさまようことご飯……じゃなかった五分。ようやく男子バレー部を見つけることが出来ました。ん？なんでわかったかって？

「……先輩たちと勝負します、ってマジかよ影山……！！」

「岸谷さん……」

お腹を抱え笑死にしそうになる俺を半眼で見る影山。

何やら問題(教頭のカツラを飛ばしたらしい)を起こしたらしく、バレー部を追い出されたそうで。

どこに笑わない要素があるんだね影山くん。

あ、ちなみに俺のかわいい後輩くんは影山飛雄くんですよ。もうね、かわいいよね。身長削れ。

ようやく笑いが収まった俺は影山の隣にいる子に向き直る。

「で、このチビちゃんか。影山以外の問題児」

「チッ……！？俺は日向翔陽です！小さな巨人になる男です！」

「レシーブもサーブもド下手なおまえが何言ってる」

「うるせえなおうさ＿＿＿あっ」

あっ？

王様、って言おうとしたのかな、この子。うーん、その顔は可愛くないなぁ。

影山に両手を合わせる。

「すまんねえ影山。俺のせいでそんな風になっちゃって」

「……いえ」

「あ、ごめんチビちゃん＿＿＿日向くん？自己紹介してなかったよね」

「うス！」

「岸谷麗。ポジションはMBで中学は北川第一、高校二年で影山の先輩だよ。一応」

「こいつの、先輩……」

なんだねその目は。先輩に見えないって？

「……男、なんですか？」

「そこからかよ！？いや、まあ髪伸びてるけど男だよ……」

「そういえば岸谷さん、どこの高校に行ってるんですか？」

およよ、影山くん、相変わらずのど直球ですね。五色くんと似てるよ。

俺は唇に人差し指を当てて言う。

「それはコートで」

「何しに来たんすか」

「え？かわいい後輩の顔を見に？」

「それだけすか……」

「あきらかに残念そうな顔しないで麗先輩泣いちゃう」

「どうぞ」

「マジで泣くよ影山」