▽一発勝負の時間 ページ25
ーAsideー
えーっと、これはガチでやらないといけないパティーンかな？←
はぁ、私の寿命もついに1時間。最後に渚の顔でも拝めておくかな。
あ、最後くらい可愛い顔で残りたいからウィンクでもカッコよく決めよ。
『えっと、鷹岡さん、鷹岡くん？えーっと、鷹岡、お父さん？お父さん！？パピィーー！！』
「「「何呼び方に迷ってるんだよ！！」」」
後ろの方からあいつ全然緊張感無くねとか聞こえるけどそんなことないからね！？
緊張しすぎてちょっと、ちょぉーっとだけ、
「緊張しすぎて頭おかしくなっちゃったのかな」
『カエデー！？図星つくな！！』
「あ、図星だったんだ」
「おい、てめぇら！！ごちゃごちゃうるせーぞ。一ノ瀬、やんのか？」
『やりますやります。ていうか家族なんでしょ？苗字じゃ無くて名前で呼んでよ』
「はぁ？今はそんなことどうでもいいんだよ。さっさと始めようぜ。まさかできねぇんじゃねえだろうなぁ」
あー、私より鷹岡パピーの方が断然頭いっちゃってるよ。
やらない以外に選択肢無さそうだし…。
いっちょ始めますか。
『みんな、今までありがとう。どうやら私の寿命、後1時間もないらしい。ほんとみんないい人たちで、私すぐに溶け込むことができて、ほんと嬉しかった。死んだらそこらに埋めといて』
「A…」
『というわけで、いっちょやってくるわ☆』←
「なんかキメ顔で両目つぶったよ」
「目にゴミ入ったんじゃない？」
「「あー」」
『あー、じゃないよ！！ウィンクだよ！』
「え、今のウィンク？」
『ひっど！このこと一生根に持つからね！？』
「うん！一生根に持っていいよ！だから死ぬとか言わないで」
『カエデ…ありがとう』
みんなの目が緊張の色になる。
私より緊張してるかも。
でもおかげで…
私はナイフを握り直した。
本物のナイフはやっぱり対先生用ナイフとは違ってずっしりと重みがある。
その分安定感はあるけど投げ技とかしたら落下速度が早そうだし危険だな。
自分が怪我したら元も子もないし。
ゆっくりと深呼吸をしたあと、鷹岡と視線を合わせる。
奴の目は、笑っていて、でも狂気に満ち溢れていて、それはまるで
『殺人マシーン…』
「さぁ、始めようか。ナイフは俺に当てるだけでいい」
鷹岡は自信に満ち溢れていた。
でもその方がありがたい。
その分隙が生まれるから。
自分の頬が緩むのがわかった。
いける。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 15人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
モフ(プロフ) - 最月さん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けて何よりです！これからも更新頑張らせていただきますね！ (2018年5月1日 22時) (
レス) id: 4cc7b29b4f (このIDを非表示/違反報告)
最月 - 笑い要素があって楽しく読ませていただいています！これからどうなって行くか展開が楽しみです(*≧∀≦*)更新頑張ってください！ (2018年5月1日 22時) (レス) id: 4fc9ea8abc (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - あっぷる。。さん» コメントありがとうございます！嬉しい限りです！！勉強などで更新が亀さんになってしまうことがあると思いますがこれからもよろしくお願いします！ (2017年12月29日 14時) (レス) id: 4cc54018e6 (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる。。(プロフ) - 凄く面白いです！面白すぎて、評価とお気に入り登録しちゃいました←これからも応援してます。頑張って下さい(*^^*) (2017年12月29日 14時) (レス) id: 677506d160 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：モフ&eye x他1人 | 作成日時：2017年12月13日 16時
