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「───…今なんて言った?」

「ばっ爆発事件の呪詛師が脱走した、との報告が入りました」

「はぁ〜〜〜〜〜? 術師はなにしてんの? 今日は高専に誰もいなかったわけ?」

「それが、目撃した補助監督によると首を切られて殺されていたそうです。まだ呪詛師の行方は分かっていません。本日高専に常駐していた術師は三級術師三名と二級術師が一名です。ですが発見が遅れたため、呪詛師は既に高専から離れている可能性も、「分かった分かった」…あ、はい」



 その日斡旋された任務を終えた五条は、補助監督の伊地知からその話を耳に入れていた

 その話、とは例の呪詛師の脱走。呪術の使えないあの密室でどうやって拘束を解き、術師を殺害したのかは分からないが、高専には術師や補助監督だけでなく五条達が育成する学生も多数いる。勿論生徒も弱い訳では無いが、相手の力は未知数な上、もし誤って殺してしまえば女が東京に張り巡らせていると思われる爆弾が爆発する恐れがある。

 危険な呪詛師につけた枷が解き放たれた今、学生達を危険にさらさないためにも事態は急を要する。
 面倒なことになったな、と五条は心の中で独りごちた。



「…僕はこのまま高専に帰って呪詛師を捕える」

「かしこまりました」

「学生達には寮の部屋から出ないよう伝えて。それと寮の周りに呪骸を配置するようにも学長に伝えといて」



 その言葉を伊地知は頭に叩き込みハイ、と頷いたが、それに目もくれず、五条は自身の術式で高専へと向かった。




◇◆◇





「伏黒伏黒伏黒!!!」

「なんだようるせえな」



 一方その頃。高専男子寮談話室にて、二人の青年が集まっていた。
 今月入学した虎杖悠仁は同級生の男と顔を合わせるや否や、スマホを片手に駆け寄っていく。



「なんか伊地知さんから寮から出るなって連絡来てんだけど!伏黒の方は来た?!」

「ああ。呪詛師が脱走したらしい」

「そうそれ!つか伏黒、呪詛師って何?」



 怪訝そうに聞いてくる虎杖に、伏黒と呼ばれた青年は呆れたような顔をする。
 だが虎杖は高専に来てまだ一週間と経っていない。呪術における知識が少ないのも当然のことである。



「はあ…呪詛師ってのは呪術規定に背いた術師の総称だ。これくらいは覚えとけ」

「ジュジュツキテイ……あ〜!ハイハイ!アレね!五条先生がなんか言ってやつ!」



 それは覚えていると言えるのか。そう思ってしまった伏黒だが、口には出さなかった。

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天乃(プロフ) - ちょー面白いです!さいこう! (2022年3月14日 20時) (レス) @page13 id: 0d8f1d3fb5 (このIDを非表示/違反報告)
AG2(プロフ) - シオリさん» <( 'ω^ )かしこま⌒☆ (2022年2月23日 18時) (レス) id: 65f092b365 (このIDを非表示/違反報告)
シオリ - エマ・ワトソンって名乗っている子は『』を使ってもらえると見やすくてありがたいです🙇‍♀️作者様の漢字よくわかんなくて教えてもらって良いですか?!😳🙏 (2022年2月23日 14時) (レス) @page3 id: 36ddcc805a (このIDを非表示/違反報告)
- だいだいだいだい好きです笑 (2022年2月21日 22時) (レス) id: 08adf0175c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蝋燭 | 作成日時:2022年2月21日 22時

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