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「ほーら、そういう質問タイムはもう終わり!若人達はさっさと寝て、明日に備えなさいっ!」



珍しく五条にしてはもっともな発言だった。確かに今の時刻は深夜。
虎杖と伏黒も納得して、担任に挨拶をすると寮の自室の方へと消えていった。





◇◆◇




『ね〜〜〜〜もうちょっと優しい運び方ないの〜〜〜〜?ケツ痛ぁ〜〜〜い』

「ええ〜、仕方ないなあ」



五条は引き摺る形の連れて行き方から、荷物を持つような小脇に挟むやり方へと変える。



『……キミ、私のことなんだと思ってる?』

「邪魔な荷物」

『すっごい辛辣じゃん。レディーに対する扱いとは思えないね』



ケラケラと笑う女に、五条はまた堪忍部の緒が切れかける。
この女、地雷原を走り抜けるのが無駄に上手い。天性の才能と言っても過言じゃ無いのではないだろうか。

五条は女を連れたままある部屋にたどり着くと、その中へと強引に女を放り投げた。

『イダっ』と尻もちをついた女。
五条は部屋の扉を閉め、すぐそこにあった椅子に腰を下ろし、床に座っている女を見下ろした。



『ちょっと!こんな密室に閉じ込めてどうするつもり』「キミの処分が決まった」

『…ふうん?』



早速ふざけ出した女だが、五条の言葉を聞くと表情を一転させ、興味深げな薄ら笑いを浮かべる。



「まず初めに出されたのは、勿論処刑だ。分かっているとは思うけど、僕の眼でキミの術式は筒抜けだからね。上はキミの術式を恐れ、処刑一択だと明言した」

『でもここは高専の処刑部屋じゃない。違う?』

「…どうやって知ったのかは知らないけど、キミは高専に少しばかり詳しいみたいだね。

そうだよ。ここは処刑部屋じゃない。ずっと前から使い道を持て余してた地下の空き部屋さ」



女はまたふうん、と相槌をうつ。
特に驚きもせず、動揺もしていないみたいだった。



「キミの処刑に関しては僕が取り下げて貰えるようにした。勘違いするなよ。キミを助けるためじゃない。キミが死ぬ事で術式が解除されたあとの事が気掛かりなんだ」

『じゃあ今解除してみようか?』

「動くな。怪しい動きを見せたら術式を使うよりも先にオマエの頭と胴が分かれるぞ」

『連れないなぁ』



女はクスリと笑って五条を見る。心做しかその瞳に悲しみが宿ったように見えたが、一瞬のことであったため、確認の余地はもう無かった。

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天乃(プロフ) - ちょー面白いです!さいこう! (2022年3月14日 20時) (レス) @page13 id: 0d8f1d3fb5 (このIDを非表示/違反報告)
AG2(プロフ) - シオリさん» <( 'ω^ )かしこま⌒☆ (2022年2月23日 18時) (レス) id: 65f092b365 (このIDを非表示/違反報告)
シオリ - エマ・ワトソンって名乗っている子は『』を使ってもらえると見やすくてありがたいです🙇‍♀️作者様の漢字よくわかんなくて教えてもらって良いですか?!😳🙏 (2022年2月23日 14時) (レス) @page3 id: 36ddcc805a (このIDを非表示/違反報告)
- だいだいだいだい好きです笑 (2022年2月21日 22時) (レス) id: 08adf0175c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蝋燭 | 作成日時:2022年2月21日 22時

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