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東京都立呪術高等専門学校にある、呪詛師を拘留する特殊な部屋。
中は四方八方の壁に呪符が貼り付けられており、捕らえられた呪詛師の行動を最高まで制限する仕組みが施されている。
伊地知が悩ましげな表情をして色々と作業をしている中、今しがたやってきた五条はその部屋の様子をガラス越しに見ていた。
「どーお？ なんか吐いた？」
「ごっ五条さん。お疲れ様です。それがですね……」
二件もの大きな事件を引き起こした呪詛師。その尋問を部下である伊地知に任せていたが、何も収穫は得られなかったことを知ると、五条は思わず舌打ちを漏らした。
ああ、五条さん確実に怒ってる。苦労人の伊地知の胃がキリキリと痛んだ。
「錯乱状態ってのは？」
五条はここへ来る前に目を通した伊地知からのメールを思い出す。内容は呪詛師の身元の詳細と、錯乱している恐れがある、というものだった。
伊地知はメガネをくい、と指で押し上げ、五条に向かって説明をする。
「犯行理由などについて聞いたのですが、認めたり認めなかったりとあやふやな答えばかりが帰ってくるんです。たまに目の焦点が合わなかったり、うわ言を言ったりします」
「はぁ〜？ じゃあ何、コイツずーっと術式で操られてたの？」
「いえ、彼女の身体に呪いの痕跡と思わしきものは無かったため、それも有り得ないかと……って五条さん？！」
平然と部屋の扉を開け、中に入っていく五条。こうなった五条を止める術を伊地知は知らない。ただただ固唾を飲んで、ガラス越しに見守った。
「こんにちは」
『………こんにちは』
「僕は五条悟。キミも知ってると思うけど、五条家当主であり特級呪術師をやっている、あの五条悟さ」
『…………そう』
「キミの名前は？」
『…………エマ、ワトソン』
「年齢は？」
『……56』
両手を拘束されたまま喋る彼女の顔からは生気が抜け落ち、生きているのか心配になる様子をしていた。五条は向かいの椅子でゆったりと足を組むと、彼女を観察しながら思った。
(コイツ絶対嘘ついてんなー)
いや、まあ名前がエマ・ワトソンなところは置いておいて(どう見ても日系人の顔立ちだが)、年齢はどう考えても56も行っていない。寧ろ20代後半ぐらいだ。
五条の目に映るこの女には、錯乱するような呪いがかかっているわけでもなく、本当の事が言えない呪いがかかっているわけでもない。
(となると……)
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天乃(プロフ) - ちょー面白いです！さいこう！ (2022年3月14日 20時) (
レス) @page13 id: 0d8f1d3fb5 (このIDを非表示/違反報告)
AG2(プロフ) - シオリさん» <( 'ω^ )かしこま⌒☆ (2022年2月23日 18時) (レス) id: 65f092b365 (このIDを非表示/違反報告)
シオリ - エマ・ワトソンって名乗っている子は『』を使ってもらえると見やすくてありがたいです🙇♀️作者様の漢字よくわかんなくて教えてもらって良いですか?!😳🙏 (2022年2月23日 14時) (レス) @page3 id: 36ddcc805a (このIDを非表示/違反報告)
。 - だいだいだいだい好きです笑 (2022年2月21日 22時) (レス) id: 08adf0175c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蝋燭 | 作成日時：2022年2月21日 22時
