７撃目 ページ10
何度読み返したか分からない少年誌を読んでいると、佐々木、井口、悠仁が三人で寄せた机を囲む。
「────本当にいいんすね、先輩」と目配せする悠仁。そして意を決したように頷く佐々木と井口。
マジでやんのかよコックリさん、と思いながら窓際の椅子で傍観者に徹することにする。
「「こっくりさん、こっくりさん
生徒会長がギリ負ける生き物を教えてください！」」
口を揃えて言った三人に、もっと他にあるだろ質問、と心の中で突っ込む。
すると、三人が指を乗せた貨幣がすす、と動き出す。
「「く」」
「「り」」
「「お」」
「「ね」」
「だははは！！クリオネだってぇー！！雑ッ魚！！」
生徒会長がギリ負ける生き物はクリオネだった。爆笑する三人に呆れ返る私。流石にクリオネは無いだろ。何言ってんだよコックリさん。
未だに笑いの止まない三人を見ていると、突然勢いよく部室の扉が開いた。
「オカ研ッ！！！！ 」
くだらない部活動に乱入してきたのは、真四角の黒縁メガネをかけた生徒会長だった。噂をすれば影がさすとはこの事なのだろう、と他人事のように感心する。
「おっ、プランクトン会長どったの？」
「殺すぞ」
生徒会長のこめかみにピクリと青筋が立ち、佐々木と井口はまた吹き出す。生徒会長は苛立ちを隠さずに眼鏡を指で押し上げると、怒りに任せるように言った。
「活動報告の無い研究会にいつまでも部室をあてがう程この学校は広くない！言ったはずだ！ここは今日から女子陸上部の更衣室となる！速やかに立ち去れ！」
「うちの先輩方を舐めてもらっちゃ困るな会長」
佐々木はすかさず本棚から分厚い資料を出すと、悠仁、井口と一緒に不敵な笑みをする。会長は馬鹿馬鹿しいと言わんばかりの顔だ。
そうしてペラペラと長ったらしい説明をし始める。これ前に聞いたな…何の話だっけ、まぁいいか。
何となく興味の薄れた私は、再度少年ジャ○プに関心を戻す。はぁ……ワンパンマン読みてぇなぁ…。
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まゆ(プロフ) - ドストライクです！更新待ってます (2月16日 21時) (
レス) @page13 id: 808ea90ce0 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう(プロフ) - 尊き (7月12日 16時) (レス) @page13 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
なつ。(プロフ) - 面白すぎます…！これからも頑張ってください！！続き待ってます！ (2022年2月7日 0時) (レス) @page13 id: ea9f89257f (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - 面白いです😂続き楽しみです🎶頑張ってください🎌🔥応援してます！！ (2022年1月13日 23時) (レス) @page13 id: 91b6b6a73d (このIDを非表示/違反報告)
ん - あけましておめでとうございます！更新ファイトです、応援してます！ (2022年1月3日 20時) (レス) @page12 id: 82356caa87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蝋燭 | 作成日時：2021年12月3日 1時
