キミのためにエンじる2【TH】完

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TH「………ヌナ、手どけてよ」

『ん…、むり、ちょっと…ストップ……』



あまりにも沢山降るキスに、元干物女の私は眩暈(めまい)がしてきて…。一度テヒョンくんにストップをかける為に唇を両手でガードした。


TH「…無理なのが、むーりー」


それを察してか、態(わざ)と戯(おど)けて唇を突き出しながら言ってくるテヒョンくん。
二人して面白くなっちゃって笑い合うと、テヒョンくんも私の横に寝転ぶ。

するりと左手にテヒョンくんの指の感触が伝わってきて。握られた手をそのまま夜空に掲げられた。




TH「…こうやってまたヌナと手を繋げる日が来るなんて、本当に奇跡みたいだから。幸せすぎて…」

『………うん、私も…幸せ…』





素直に気持ちを伝えてくれるテヒョンくん。
彼の素直さや、真っ直ぐさが私にも伝染した。





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【TH&you side】




その夜、キミと心も身体も一つに混ざり合った。
何度も何度もお互いの存在を刻み合うように、確かめ合うように夢中で求めた。



もう二度と離れたくないから、キミと。


一度は切れたかの様に思えた縁だったけど、本当はずっと繋がっていたんだと思う。



でもまた離れてしまうかもしれないから…。未来は誰にも分からないでしょ？


だからたとえ深い絆で結ばれてる相手であっても、お互いにそれを維持する努力が必要だって学んだ。
この関係性に甘えたくない、しっかりと繋がっていたい。



これからはキミの為に、って演じるのは辞めるよ。
自分の気持ちを偽るのも辞めるから。



代わりキミとの“エンゲージメント”をこれからも大切にしていきたい。





キミのためにエンじるよ。








end.



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