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あっという間に約束の二週間後。
ジウちゃんの運転してくれる車から、流れる景色をただ虚な目で眺める。街を行き交う人々が皆んな幸せそうに見えるのは、きっと私が物凄く憂鬱な気持ちだからだ。
うちの事務所とは違う他所様の事務所っていうだけで酷く緊張してしまう。落ち着かせる為に一度深呼吸してみた。あまりさっきと変わらないけど、やらないよりはマシだと自分に言い聞かせて。
別の部屋で待機してくれるジウちゃんと別れ、小さな会議室らしい部屋に通される。
君のために演じる、そう決めた。
“テヒョンアを振る女”が今日の私の役柄。
上手くいくかは分からないけど…上手くやるしかない。
会議室のドアが開かれるのを静かに待った。
ーーーーーーーーーーーー
【TH side】
もうAさんが来ているよ、とマネヒョンから聞かされた。
ヌナが待っている会議室へ続く廊下を一歩ずつ進む度に、胃の辺りがなんだか重くなっていく。
約二週間ぶりにやっと大好きなヌナに会えるっていう喜びより…これがもしかしたら最後かもしれないという不安や苦しさの方が遥かに
無情にも目的の部屋の前に直ぐ着いてしまった。
独りよがりにならないよう、でも気持ちはきちんと伝えたい。絶対にヌナを傷つける様な事は言わない。ヌナの話もちゃんと聞く…そんな事を考えながら、一度深呼吸して。目の前のドアを開けた。
『…テヒョンくん』
TH「ヌナ…来てくれてありがとう」
ドアを開けると、背を向けて座っていたヌナが振り向いた。
一瞬だけ目が合って、名前を呼んでくれて。
たったそれだけの事なのに、僕の心臓は途端にドキドキいってる。
TH「あの…元気、だった？」
会議室に出されていたパイプ椅子をヌナの横、でも少しだけ間を空けて置いて座る。
『うん…テヒョン、くんは？』
TH「僕は…元気じゃ、ない。かな…」
こういう時、嘘をつく事が出来なくて。
正直に答えてしまう。
TH「ヌナ…どうして、急に」
『…ごめんね、びっくりさせちゃったよね』
ごめんね、の意味が分からないから黙るしかなくて。その意味を教えて欲しくて。
ヌナの顔を覗き込む様に横から見つめ返すけど…ヌナは自分の膝の上で握り締めている手から目を逸らさなかった。
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りさ(プロフ) - yu-さん» 勿論です😊読み返ししてくださってるんですね、ありがたいです😭✨また次の作品の準備してますので気長にお待ちくださいね💜 (2022年6月16日 7時) (
レス) id: e7061fbc4e (このIDを非表示/違反報告)
yu-(プロフ) - 覚えていてくださり嬉しいです🥺♡感謝の気持ちでいっぱいです😊キミエンもヨンタンのお話も大好きです💜こっそり読み返しています🥰バンタンとりささんの新しいステージ、心から応援しています🙏🌷 (2022年6月15日 22時) (レス) id: 4dff4cf25e (このIDを非表示/違反報告)
りさ(プロフ) - yu-さん» yuさんいつもコメありがとうございます☺️無事完結いたしました〜！yuさんのコメから着想を得たので、感謝感謝です。ずっと応援しましょう🌈✨そしてテテの現代劇？期待しましょう😁💜 (2022年6月15日 20時) (レス) id: e7061fbc4e (このIDを非表示/違反報告)
yu-(プロフ) - りささん💓完結おめでとうございます💐本当にテテに演じて頂きたい🥺素敵なお話、あとがきをありがとうございました✨次回も楽しみにしています☺️これからも彼らの健康と幸せを願い、ずっと応援します🌈 (2022年6月15日 15時) (レス) @page37 id: 4dff4cf25e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りさ | 作成日時：2021年10月3日 18時
