53 ページ3
YG「俺が協力する事で、それが本当にテヒョンの幸せに繋がるんだな?」
ユンギくんの口調は優しげだけど、まだ協力するか決めかねている…と伝わってくる。
『うん…』
YG「本当に…よく考えての事か?」
『…うん』
YG「あれだけAの事を想ってるやつを傷つけるのが分かってても…なんだな」
『うん…テヒョンくんを傷つけちゃうのは分かってる』
ユンギくんの言葉が棘の様に鋭く刺さるけど。
泣かない。
それは、絶対今私がするべき事ではないから。
YG「あんなにお互い幸せそうにしてたのに、どうして別れるっていう結論にAが至ったのか…俺には想像もつかないけど。Aの事もテヒョンの事も大事に思うから、一つだけ約束して欲しい」
『うん…』
YG「テヒョンと話を終えたら……もう二度と会わないで欲しい、あいつと…」
ユンギくんの言葉で全身金縛りにあったような感覚になる。
そうだよね。
別れるって事はそこで、おしまい。
それにこちらから一方的に別れてもらうんだ…それくらいユンギくんが出してきても当然の条件だ。
自分で決めた事なのに、目の前がまるで深い闇の様に思えて。…苦しくて息が詰まりそうになる。
YG「理由も話さず別れるのに協力するんだからな、ちゃんとテヒョンの“これから”を俺も守ってやりたいから」
『うん…ユンギくんの大事なメンバーで、弟だもんね』
テヒョンア。
貴方の側には本当に優しい人が沢山いるね。
ユンギくんもジミンくんもジョングクさんも、とても気を遣ってくれる家族のような人たちだね。
貴方が独りぼっちになる事はないのが…唯一の救いだよ。
YG「それに、俺はAの友達でもあるから。お前にも立ち止まらずに前向いて進んで欲しい、て…思ってるから」
『え…』
理由を話せないと言う私の事まで気に掛けてくれるユンギくんらしい言葉に、思わず言葉が続かなかった。
YG「理由…嫌いになったとかじゃないんだろ?」
『…どうかな』
YG「まぁ今は聞かないでおく」
『…ありがとう、ユンギくん』
YG「ん…いつかAが話せる様になったら、な」
非難されると思ってたのに。
大事なテヒョンアを傷つけたんだから、もう二度と俺たちの前には出て来るなって。ユンギくんの立場なら怒鳴って責めても良いくらいだ。
なのに励ましてくれるなんて。
ユンギくんとの電話の後で
やっぱり少しだけ一人で泣いてしまった。
.
331人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りさ(プロフ) - yu-さん» 勿論です😊読み返ししてくださってるんですね、ありがたいです😭✨また次の作品の準備してますので気長にお待ちくださいね💜 (2022年6月16日 7時) (レス) id: e7061fbc4e (このIDを非表示/違反報告)
yu-(プロフ) - 覚えていてくださり嬉しいです🥺♡感謝の気持ちでいっぱいです😊キミエンもヨンタンのお話も大好きです💜こっそり読み返しています🥰バンタンとりささんの新しいステージ、心から応援しています🙏🌷 (2022年6月15日 22時) (レス) id: 4dff4cf25e (このIDを非表示/違反報告)
りさ(プロフ) - yu-さん» yuさんいつもコメありがとうございます☺️無事完結いたしました〜!yuさんのコメから着想を得たので、感謝感謝です。ずっと応援しましょう🌈✨そしてテテの現代劇?期待しましょう😁💜 (2022年6月15日 20時) (レス) id: e7061fbc4e (このIDを非表示/違反報告)
yu-(プロフ) - りささん💓完結おめでとうございます💐本当にテテに演じて頂きたい🥺素敵なお話、あとがきをありがとうございました✨次回も楽しみにしています☺️これからも彼らの健康と幸せを願い、ずっと応援します🌈 (2022年6月15日 15時) (レス) @page37 id: 4dff4cf25e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りさ | 作成日時:2021年10月3日 18時