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『テヒョンア…』
TH「ん？」
『あの…今日の事は、早めに忘れてね』
僕と目を合わせずヌナがぼそぼそ言ってきた。
ドラマの中の僕達は恋人未満だったけど、現実の僕達の関係は今まさに蜜月の仲ってやつで。
TH「え、無理だよ。あんな可愛くキスしてくれるヌナを忘れるなんて」
『ちょ、ダメ！もうそれ以上喋っちゃ』
両手を僕の口に当てて塞ごうとするけど、それを逆に掴んでやる。
TH「ふふっ、分かったよ」
『もう、イジワルだよ…テヒョンア』
ぷりぷりしてるけど全く怖くないヌナが、ただただ愛おしい。だからちょっぴり小さな男の子が好きな女の子にちょっかいをかけるように、僕もヌナに甘いイジワルをしちゃう。
僕はこれからどれだけ彼女に溺れていくのかな、と思うと逆に恐ろしいけど。
その後、ヌナがパスタを作ってくれて一緒に食べたり。今度こそ二人でドラマの最終回を並んで観たりした。でも明日朝一からMVの収録がある為、名残惜しいけど宿舎に帰ることになった。
TH「…また来ても良い？」
『えー…突然はダメだからね』
TH「ゴメンゴメン、今度はちゃんと連絡してから来るね」
靴を履いてからヌナを抱き締めて、さよならのキスを一つ。
すると、もう一度…今度はヌナから抱き締めてくれる。
あぁもう…帰りたくなくなっちゃうじゃん。
それでもなんとか理性を総動員して玄関ドアに手を掛けた。
TH「じゃあ、またね」
『…うん』
パタンと閉まったドアにもたれ掛かって、たった今別れたばかりのふわふわの可愛い部屋着を着た無防備なヌナを思い出して。ゆるゆるになった表情筋はそのまま、ゆっくりとマンションのエレベーターに向かった。
ーーーーーーーーーーーー
【you side】
テヒョンアの足音が遠ざかるのを聞いてから
その場にぺたりと、しゃがみ込む。
こんな予定じゃ無かったのに…。
と、思ってみても現実はドラマの様に脚本通りには進まない。
なんて残酷なんだろう。
笑顔で目の前のドアから消えていった彼の姿がまだ目に焼き付いていて。
でもその目からは、涙が溢れ続けている。
ぽろぽろ、ぼろぼろ
涙の流れる音が聞こえるんじゃないかっていうくらい、ずっと止まらない。
あぁ、大切な人。
…さようなら。
.
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りさ(プロフ) - yukaさん» お返事遅くなりごめんなさい！私もテテ大好きです(^^)大変お待たせ致しましたが続きアップしましたので、良かったらお楽しみください！ (2022年5月11日 16時) (
レス) id: e7061fbc4e (このIDを非表示/違反報告)
yuka(プロフ) - すごく良いお話(*^^*)終始ドキドキでした！テテ大好きなので幸せでした〜！またテテのお話読みたいです＼(^o^)／これからも頑張ってください！楽しみにしています。 (2021年10月13日 8時) (レス) id: 9612071eda (このIDを非表示/違反報告)
りさ(プロフ) - yu-さん» 現実には無理だけど、ここなら出来る！って思って作っちゃいました〜(^^)(今日も今日とてオンマ業もほどほどにがんばりましょ〜！)すまっしゅ辺りでも良いですね！ (2021年10月8日 17時) (レス) id: e7061fbc4e (このIDを非表示/違反報告)
yu-(プロフ) - えっ!!わ~このお話も本人でドラマ化希望だわぁって思って6話で思ったんです、どぉしょめっちゃ嬉しい（ ; ; ）早く家事してベッドで続き読みます♪（オンマ業務がんばりましょ!）テテにヨンタンとドラマ出ませんか?ってメッセ入れたいです^^ (2021年10月6日 19時) (レス) id: 4dff4cf25e (このIDを非表示/違反報告)
りさ(プロフ) - yu-さん» yuさんまたまたコメいただけて嬉しいです！この新作実はyuさんのコメから発想を得ました(^^)30代オンマ一緒です！笑 是非お待ちしてまーす！ (2021年10月6日 18時) (レス) id: e7061fbc4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りさ | 作成日時：2021年9月13日 8時
