27 ページ27
『…テヒョンくんは、なんで』
TH「なんで？」
『うん…なんで、私を誘ってくれたのかなって』
暖まった車内はちょっと着込み過ぎている私達には暑いくらいで。でも彼からの返答を待つ私は緊張しているのか、それらを脱ぐ事もしないで。マフラーの端のフリンジを指先に
TH「自分の気持ちが、知りたかったんです」
『気持ち…？』
TH「フワッと僕の中にある気持ちの正体が何なのか」
ヨンタンを暖まった後部座席のシートに寝かしてあげた後、マスクも帽子も外したテヒョンくん。私の問い掛けに、言葉を丁寧に選びながら答えてくれる。
TH「…ユンギヒョンに負けたく無いっていうのがまず最初で」
『ユンギくん？』
突然出てきたユンギくんの名前に、話の方向性が分からなくなってしまったけれどテヒョンくんは話を続ける。
TH「僕のずっと憧れだったAさんと、大好きなユンギヒョンが実は凄く仲良かったって知って…」
『いや、ユンギくんは久しぶりに会った高校の友達ってだけで』
TH「はい…ヒョンもそう言ってました。でも僕よりもAさんと親しそうなヒョンが羨ましくて、僕ももっとAさんと仲良くなりたいなって…」
そこまで言って急にキョロキョロ視線を動かすテヒョンくん。
TH「今日も、Aさんのマネージャーさんがセッティングしてくれたけど…本当に来てくれるか分からなかったし。ずっと昨日から不安というか、実はあんまり眠れませんでした」
へへっと言って鼻を触り恥ずかしそうにしてるけど、チラッと此方を見た彼に私の方がなんだかむず痒くなってきて。真っ直ぐ今思っている事を伝えてくれるテヒョンくんが、眩しくて。
『私も…』
TH「え？」
『私もテヒョンくんと、もっと…』
テヒョンくんに感化されたかな。
恋愛とか、付き合うとか。そういうのは置いておいて。そもそも別に彼に告白された訳でも無いし、自分の今の気持ちもそこまで彼に熱量がある訳じゃ無いはず。ちょっぴりときめいたりする事はあるけど…。
でも、それでも私への今の気持ちを素直に言葉で伝えてくれるテヒョンくんに。私もちゃんと伝えたい、って思う。
『もっと…仲良くしたいなって』
TH「僕と？」
『…うん、テヒョンくんと』
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 557人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りさ(プロフ) - yukaさん» お返事遅くなりごめんなさい！私もテテ大好きです(^^)大変お待たせ致しましたが続きアップしましたので、良かったらお楽しみください！ (2022年5月11日 16時) (
レス) id: e7061fbc4e (このIDを非表示/違反報告)
yuka(プロフ) - すごく良いお話(*^^*)終始ドキドキでした！テテ大好きなので幸せでした〜！またテテのお話読みたいです＼(^o^)／これからも頑張ってください！楽しみにしています。 (2021年10月13日 8時) (レス) id: 9612071eda (このIDを非表示/違反報告)
りさ(プロフ) - yu-さん» 現実には無理だけど、ここなら出来る！って思って作っちゃいました〜(^^)(今日も今日とてオンマ業もほどほどにがんばりましょ〜！)すまっしゅ辺りでも良いですね！ (2021年10月8日 17時) (レス) id: e7061fbc4e (このIDを非表示/違反報告)
yu-(プロフ) - えっ!!わ~このお話も本人でドラマ化希望だわぁって思って6話で思ったんです、どぉしょめっちゃ嬉しい（ ; ; ）早く家事してベッドで続き読みます♪（オンマ業務がんばりましょ!）テテにヨンタンとドラマ出ませんか?ってメッセ入れたいです^^ (2021年10月6日 19時) (レス) id: 4dff4cf25e (このIDを非表示/違反報告)
りさ(プロフ) - yu-さん» yuさんまたまたコメいただけて嬉しいです！この新作実はyuさんのコメから発想を得ました(^^)30代オンマ一緒です！笑 是非お待ちしてまーす！ (2021年10月6日 18時) (レス) id: e7061fbc4e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りさ | 作成日時：2021年9月13日 8時
