Sense 【BTS】 (ページ9)

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ホソクさんをテヒョンさんが抱えてベッドに寝かせてくれてる間に、食事の片付けをして。戻ってきたテヒョンさんとキッチンに並んで皿洗いをする。料理は苦手だけど皿洗いは得意だよ、と言うテヒョンさんは確かに一枚一枚丁寧にスポンジを滑らしている。

『…そういえば、テヒョンさんは会社員じゃないですよね』
TH「うーん、そうだね」

ずっと気になっていたテヒョンさんの職業について尋ねるチャンスだと思い聞いてみる。仕事はしてると思うけど、いつもたいていラフな服装だしテヒョンさんに会う時間も疎(まば)らで。私が残業で帰ってきた時間帯や、土日のお昼過ぎに出掛けて行く彼に時々会うから…あまり時間にも服装にも縛られていない職業であるのは確かだけど。まるでどんな仕事をしてるのか、むしろ仕事をしてるのか…ずっと疑問だった。

TH「…気になる？僕が何してるか」
『はい、気になりますけど…』
TH「けど？」
『言いたくないなら、無理に聞きませんよ』
TH「うーん、言いたくないわけじゃないけど…もう少し秘密にしておこうかなぁ」
『秘密？』
TH「だってその方がAちゃんが僕の事考えてくれる時間増えるでしょ？」

なんて言ってくるから、ちょっと意識しそうになるけど。それはきっと彼がイケメンだからで。それなりに恋愛をしてきた私は流されないですからねと、お皿をわざとガチャガチャと音を鳴らして誤魔化してみた。でもそれもテヒョンさんにはバレてるみたいでクスクス笑ってくるから完全に彼の掌の上で転がされてるようだ。
ホスト…とか？と思ったけどあんまりしっくりこないし、結局何の仕事をしてるのか分からずじまいで上手くはぐらかされた感じは否めないけれど。やっぱり不思議な魅力のある人だ、このキム・テヒョンという人は。

TH「ま、とにかくまた一緒にご飯食べようね」
『はい、またご一緒させてください』

初めて三人で囲んだチゲはやっぱり一人で食べるよりも美味しくて、テヒョンさんのお誘いに二つ返事で承諾した。ホソクさんが爆睡しているのを確認してからテヒョンさんと別れて自分の部屋に戻るとまだ22時を回ったところだったので、シャワーを浴びた後は動画配信サービスで前から気になっていた映画を観ていたら…いつの間にか眠っていた。

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