Sense 【BTS】 (ページ12)

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打合せ中もそうだったけど…ツンツンしてそうで、ちょこっと可愛らしい発言をされるからなんだかこっちの調子も狂うというか。ユンギさんがどんな人なのか分からなくなってきた様な、分かってきた様な。とにかく思っていたよりもずっと関わりやすそうな方だということは分かった。ジミンをふと見ると彼も私と同じ様な微妙に困惑の表情をしつつも嬉しそうで。でもこれからも仕事でご一緒するのだから、少しでもユンギさんという人間を知れたのは良かった。最初仏頂面とか思ってごめんなさい。

JN「じゃあ、ユンギも打合せ終わったみたいだから久々に二人でご飯でも…」
YG「すみませんジンヒョン、次の仕事があって」
JN「ヤーお前はホントに人気者だなぁ」

ソクジン課長の誘いを華麗に断ったユンギさんはそのまま私達の会社を後にして、次のお仕事現場へと向かって行った。
目の前でランチを断られたソクジン課長を思ってジミンが三人でランチしましょうよ、と言うと…お前達奢らせる気だな？と言いつつも嬉しそうな課長と一緒に社員食堂に向かった。

「あ、ヌナ」

三人でのランチの前に私だけお手洗いに寄ったら、その近くでジョングクに呼び止められた。

JK「今からランチですか？」
『うん、ソクジン課長とジミンと』
JK「あー…僕もう食べちゃったんですよね」
『あら残念』

あんまり残念とは思ってないけどそう言えば、彼にも伝わってしまったようで…目の前で膨れっ面される。

JK「ヌナはホントに考えてる事が分かり易すぎです…」
『えー…だって、ジョングクと一緒にご飯食べるとだいたい何か取られるんだもん』
JK「そ、それは…お裾分けってやつです」
『勝手に食べるのに？』
JK「………」

ふいっと顔をそらして、ばつが悪そうな顔をするジョングクだけど…ふと何かを思い出した様でこちらを向き直った。

JK「ヌナ……デートしましょう」
『いきなり、何…』
JK「今まで僕が食べちゃった分をお返しするので、デートしましょう」
『えー…今更良いよ、もう』
JK「それは……まぁ口実です」
『え？』

急に声のトーンを落として話すからよく聞き取れなくて顔を近づけると、ジョングクが私の耳元に両手を当てて内緒話の様に囁く。

JK「…大好きなヌナとデートする口実です」
『…』

離れた彼の表情を見れば、茶化してる様子はなく至って真面目な顔つきで。

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