つづき ページ34
K「………ん、あれ」
ゆっくりと目を開けるけど、痛みはこないし、問題ない。いや、足は例外なく痛いんやけど。
そして頭上で聞こえる荒い呼吸。
藍「よかっっったぁ、、間にあった、、、」
俺の顔を覗き込んで心底安心したように笑う。
アイツは右手で俺の身体を抱き寄せて、左手でデッカいベニヤ版を支えとる。
多分このベニヤ版が屋根みたいになってくれて、他の備品の数々は当たらないで済んだみたいやな。
にしても…
K「離せ」
藍「絶対に嫌だ」
ぎゅう、と腰に回された手に力が篭る。
K「!?」
藍「俺、今までからすの態度に我慢してきたもん」
つまり、お前もこのくらい我慢しろと。
足も痛むし、ここは大人しく捕まることにした。
藍「からすさっきさ、俺に偽善者って言ったじゃない」
K「…何、怒っとん」
藍「うん」
ドキッとして、ぱっと顔をあげる。笑顔のままだ。
藍「俺は、からすのこと大切に思ってるの。だから、踊ってみたのコラボとか、衣装の話とか色ーんな、ホントに色んなこと考えてね?話しかけてたわけなんだけど。それを偽善って言われるとそりゃあ傷つくの」
K「何が言いたいん」
藍「うーん、仲直りしにきた、が正しいかな。色んなことで迷惑かけただろうし。勿論お互い。ゆーま達にも散々迷惑かけてただろうし。
からすの足も気になってたのも本当。ちゃんとからすと関係を築きないなって思ったのも本当。やっぱり、仲直りしにきたが正しいんだと思う」
だから、と
藍「ごめん、ごめんなさい。
…でも、偽善って言われようが何だろうが、俺はからすのこと構い続けるから」
真っ直ぐに目を合わせて言われると、もう正直になるしかない気がする。
今言わなかったら一生向き合えない、そんな気までした。
K「っ、……あー、俺が悪かった」
照れ臭くてどうにか顔を隠したいけど、生憎藍にがっちりホールドされとるから、そういう訳にもいかず、結局目を逸らすだけになった。
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ぱぴぷぺっぽー! - りーるさん» 素敵な性癖をお持ちですね…!(?)あんなワガママなリクエストでもちゃんと答えてくれるりーるさんの性格の良さが性癖にまで滲み出ている…!(藍くんといいりーるさんといい尊いものを拝ませて頂いて)本当にありがとうございます(自分でも何言ってるのか分かってません) (2020年3月14日 20時) (レス) id: 94c3cf072d (このIDを非表示/違反報告)
りーる - ぱぴぷぺっぽー!さん» 良かったです〜〜〜〜!!!携帯の機種変とか色々あって更新遅くなってしまったんですけど、、、!!笑い声分かっていただけますか、、!!!!!性癖なんです…… (2020年3月11日 17時) (レス) id: c82067ce33 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴぷぺっぽー! - りーるさん» 最っ高でした!!!心臓鷲掴みにされたんじゃないかってぐらいドキドキしました!!!!リクエスト大量にしたにも関わらず全部丁寧に書ききって下さって本当にありがとうございましたm(_ _)m人の笑い声良いですよね!藍くんのにっししって笑い…良いですね…。 (2020年3月11日 12時) (レス) id: 94c3cf072d (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴぷぺっぽー! - りーるさん» ありがとうございます!!!元のも残しておいてくれるんですね…!!!めっちゃ好きすぎてループして読んでるので…最高です…。 (2020年2月18日 19時) (レス) id: 67e0829dd2 (このIDを非表示/違反報告)
りーる(プロフ) - ぱぴぷぺっぽー!さん» 了解です!!!!書き直す前の作品も残しておこうとは思っているので、クッキーを食べるところから書き直してみます!(パラレルワールド的な) (2020年2月18日 16時) (レス) id: 71a1a21df1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りーる | 作成日時:2020年2月4日 21時