浮気性な登坂くん。3

episode67 ページ13

ジリリリ ジリリリ

耳元で一定のリズムで鳴り続ける目覚まし。

「わぁ！もうこんな時間！最悪！」

なんと、目覚ましをセットする時刻を30分間違えたみたい。

そして、今は、9:30。花が来る時刻は9:45。

「やばいやばい！！！」

とりあえず、猛スピードで昨日買った服に腕を通す。

ピーンポーン

「はーい！！」

花「おはよーー！お！似合うじゃん！」

私の姿を見てにっこり微笑む花

そして…

花「でも、なんなのその頭……」

はい。突っ込まれないわけがないと思いました。

だって、今、私の頭は寝癖で大変な事に…

花「もー！起きたばっかりでしょ？！
ほら、早くセットするよ！ お邪魔します！」

そう言い、大きなカバンを持ちながら
ズカズカと家に入る花。

花「ほら！その鏡の前に座って！」








そして、1時間後



花「できた！」

寝癖で大変な髪も、すっぴんで可愛くない顔も

花の手によって別人レベルまで仕上げられた。

「すっごい！私じゃないみたい！！」

花「いやー、我ながら上手くできたわ笑笑」

「本当、ありがとう！！」

花「うん！楽しんでおいでよ？明日たくさん話聞くから」

「うん！」

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