44話 ラウールside ページ7
俺は康二くんが酸素マスクをつけてしんどそうに呼吸をしている姿を見て
また泣きそうになってしまった。
そんな時にふっかさんが「飲み物買いに行こう。」と
優しく声をかけてくれて、外に連れ出してくれたんだ。
ふっかさんが飲み物を買いに誘ってくれて
買い終わって俺らは近くのベンチに座った。
深澤「ねぇ、ラウ？ラウは本当にいつも俺らのことを想ってくれてるの伝わってる。
逆に俺たち兄ちゃん達もラウのこと大切に想ってるんだよ。
迷惑だなんて誰も思わない。絶対に。だからもっと頼ってほしいな。」
ラウ「ふっかさん、、、、、、、、、、、ｸﾞｽｯ 本当にかっこいいよ…ｸﾞｽｯ」
もうふっかさんは俺を泣きやましたいのか、泣かせたいのかどっちかわかんないよ…
深澤「ごめん、泣かすつもりはなかったんだけど…
ラウ、ごめんね。ラウ、おいで。」
そう言って両手を広げてくれたふっかさんの胸に俺は泣きながら飛び込んだ。
康二くん頑張ってるのに、、、俺ももっと頑張らないと。
本当にふっかさんはかっこいいよ。
ううん、ふっかさんだけじゃない。俺のお兄ちゃん達、みんなかっこいい。
〜５分後〜
ラウ「ｸﾞｽｯ……もうそろそろ康二くんのところに帰らないとね。
ふっかさん、ありがとう。ﾆｺｯ」
そう言うとふっかさんは笑顔で俺の頭を撫でてくれた。
深澤「もう大丈夫？じゃあ、戻ろうか。」
ガラガラガラガラ…
深澤「みんなただいまー。」
ラウ「ただい…え、めめどうしたの！！大丈夫？？」
深澤「なになに！どうしたの？」
いや、そりゃびっくりするよね。だってめめが号泣してるんだから。
泣いた理由を周りのお兄ちゃんから聞いたけど、本当にめめも俺も康二くんも
愛されてるよね。
俺、この６人のお兄ちゃん達がいてたら無敵な気がするもん。笑
康二くんはやく元気になってほしいな、、、みんな待ってるからね。
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作者名：Mia | 作成日時：2021年6月3日 12時
