42話 宮舘Side ページ4
ﾋﾟｰﾎﾟｰﾋﾟｰﾎﾟｰ…
救急車が来たんだ。
康二は顔を真っ赤にして、息を荒くしているだけで
救急隊員の声掛けにも反応しないレベルだった。
ふっかや照も心配のたまらないという様子で
顔がしかめっ面になっていたほどだった。
担架で運ばれる様子を見たんだけど、
あんなにもボロボロな康二を見るのはすごく胸がキュッとなって苦しい。
重岡「Snow Manのみんな康二のこと頼むな。」
桐山「病院ついたら連絡ちょうだい。康二の様子も。」
照「はい。分かりました。
グループで送ります。じゃあ行ってきます。」
WEST「いってらっしゃい。気を付けて。」
WESTのみなさんの温かいお見送りを聞いて、
俺らは康二とふっかが乗った救急車の後を照の運転で追いかけた。
病院に着いたらすぐに俺らは処置室の前で手を震わせながら泣いて座っているふっかがいた。
照「おい！ふっか。」
目黒「ふっかさん！」
深澤「みんな、、、康二が、康二が、、ｸﾞｽｯ、ｸﾞｽｯ」
阿部「ふっか辛かったね。
もう大丈夫、みんないるから。」
阿部はふっかの隣に座って優しく微笑み、震えているふっかの手を握った。
深澤「そうだね。阿部ちゃん、みんなありがとう。ｸﾞｽｯ」
「ふっか、今康二は？」
深澤「康二はまだ処置室の中にいる。
救急車の中で必死に声をかけたんだけど、反応しなくて…
酸素濃度も薄くて酸素マスクがつけられたぐらい酷くて…」
ラウ「そんなに酷かったんだ。ｸﾞｽｯ康二くんｸﾞｽｯ」
目黒は泣きじゃくるラウールを抱きしめる。
目黒「ラウ、康二は大丈夫だ。あいつは強いから。」
ラウ「ｸﾞｽｯ、うん、、めめ、ｸﾞｽｯ、ｸﾞｽｯ、、」
渡辺「みんな信じよう、康二のこと。これは9人で乗り越えようね。」
佐久間「そうだね。翔太の言う通りだね。
ラウちゃーん、そんなに泣いてたらお目目腫れちゃうよ〜。
佐久間さんも康二が心配でたまらないよ〜」
佐久間はそう言いながら愛おしそうにラウールの頭を撫でている。
康二皆で待ってるよ。だから頑張れ。
俺はそうひたすら願った。
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作者名：Mia | 作成日時：2021年6月3日 12時
