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50話 ラウールside ページ13

俺はいつもそうだ、

メンバーにずっと助けてもらってばかりで、

何にも力になっていない。

康二くんが大変な時にもこうやってぐずぐずしてるし…

もうどうしたらいいのかわかんない…


ピピ、ピピ、ピピ

深澤「お、鳴ったね。うーん、ちょっと高くなってきてるね。」

岩本「ラウ?明日は俺らも家にいるし、ゆっくり休もうね。」

ラウ「グスッ、ハァハァハァ、グスッ」

岩本くんもふっかさんも絶対に康二くんが心配だからそばにいたいはずなのに、
今もこうして僕の隣にいてくれて…

僕はつい不安な顔をして二人を見つめてしまう。


深澤「ラウ〜もう泣かないで。どうしたの?」ナデナデ

そう言いながら僕の頭を優しく撫でてくれるふっかさん。


岩本「不安な顔して俺ら見つめて…。
 
確かに今日は色んなことあったし疲れたよな。」トントン

そう言って僕の胸をトントンしてくれる岩本くん。


ラウ「…」

深澤「ラウ?」

岩本「どうした?」

ラウ「あの…、僕は迷惑ばかりグスッ、いつもかけているし、

いつもお兄ちゃん達が助けてくれるグス…

末っ子でもただのお荷物になりたくない…

ちゃんと力になりたいグスッ、でもどうしたらいいのか分からない…ハァハァ」

深澤「ラウ、ずっと一人で抱え込ませてごめんね。

心配しないで、ラウはちゃんとみんなの力になってるよ。

俺が証明する。」

岩本「俺じゃなくて、そこは俺たちな。」

深澤「そうだったね。」

岩本「ふっかが言っているように、

ラウは決して俺らのお荷物なんかになってないよ。

ラウは俺らが助けて欲しい時に、

ちゃんと気づいて声をいつもかけてくれてるじゃん。

それに俺らはいつも助けられてるよ。ありがとな。」


ラウ「ほんとに、僕大丈夫かな…」


深澤「うん、大丈夫だよ。きっと他のメンバーみんな口を揃えて言うよ。」

岩本「だな。」ニコッ

ラウ「ふっかさん、岩本くん僕はこれからどうしたらいいのかな…」

岩本「いてくれるだけでいいよ。」

深澤「そうそう、ラウだけじゃなくて他のメンバー全員いてくれるだけでいい。」


ラウ「ありがとう…」


深澤「ラウはもうゆっくり寝ないとね。

俺らは今日ラウの部屋にずっといるから。

康二のことは他のメンバーに任せられるし、

なんてったって今日はWESTの方もいるしね。」


ラウ「本当にありがとう。」


僕は本当に幸せだな…

そう感じた瞬間に重くなった瞼を閉じ、


僕は安心して眠りについた。

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作者名:Mia | 作成日時:2021年6月3日 12時

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