48話 桐山side ページ11
桐山「ラウール?大丈夫やから俺とゆっくり深呼吸しよな。」
俺は泣きじゃくってしまっている熱を帯びたラウールの背中を摩っていた。
そして俺だけじゃ無理やと思って片方の手で崇裕を招集した。
ガチャ、
濱田「ラウール?入るで?」
桐山「ごめんな、濱ちゃんありがと。」
ラウ「グスッ、はぁはぁはぁ、グスッグスッはぁ」
ラウールの背中を摩っている俺の手は
ラウール熱をこもった背中から伝わっていて熱くなってきていた。
濱田「(小声)ラウールとりあえず落ち着かせよか。」
桐山「(小声)そやな、あとラウールちょっと熱あるかもしれへんわ。」
濱田「(小声)分かった。とりあえず照には連絡入れとくわ。」
桐山「(小声)ありがとう。」
濱田「ラウール?聞こえるか?
大丈夫やで。もうすぐ兄ちゃん達も帰ってくるし、
康二も大丈夫やしな。」
そう言いながら崇裕もラウールの頭を撫でている。
すると、、
ラウ「ごめん、な、さぃはぁ、グスッグスッはぁはぁ」
ありゃ、また謝ってもうて…
それ聞いちゃうと桐山さんはそんな謝られると悲しい気持ちでいっぱいやわ…
桐山「ラウール?顔あげれるか?」
ラウ「グスッ、グスッ」
泣きながらも頑張って顔を上げてくれたラウール。
目が真っ赤なラウールと目線を合わせながら俺は伝えた。
桐山「今、ラウールはいっぱい不安な事が
あると思うねん。でもな、
その不安を話さないと不安はなくならへんし、
ラウールがもっと苦しくなってしまうねん。
それは分かる?」
ラウ「グスッ、(コクリ)」
桐山「うん、分かってくれてありがとう。
その不安をな、勇気を持って誰かに話して
みーひん?
俺らに話すのは無理やったとしてもな、
お兄ちゃん達に話せば絶対に
不安取り除いてくれるはずやで?
どうかな?」
濱田「お兄ちゃん達もうすぐ帰ってくるけど、
どうする?話してみるか?」
ラウ「グスッグスッ、はぁはぁはぁ、はな、して、グスッ、み、ますはぁ、」
桐山「お!ほんまか、それはありがとうな。
その前にちょっとおでこ貸してな〜」
おでこに手を触れると結構な熱さが伝わってきた。
桐山「ラウール、とりあえず明日は学校お休み
しよか?
熱あるかもしれんし、今日これだけ大変やったし、、、
今どこかしんどいとかある?」
ラウ「グスッ、お兄ちゃん、達に、、また、迷惑
かけちゃぅ、はぁはぁ」
濱田「大丈夫やで。逆にみんな頼ってくれて
嬉しいはずやわ!」ニコッ
49話 桐山side→←47話 ラウールside(途中から桐山side)
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作者名:Mia | 作成日時:2021年6月3日 12時