30歩目 ページ31
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意外とギタラクルどころか、ヒソカすら見つからずに残り数時間になろうとしていた。
「まあ、無理よね...」
もう諦めるしかないか。
きっとあの2人なら、早々にプレートを取ってるだろうし。
クラピカ...どうだったんだろう。
「あれ、クラピカ!」
たまたま少し前を歩くクラピカを見つけた。
ク「A!その顔だと、6点分持ってるようだな」
「クラピカもね」
レ「おいおい、お2人さん、オレの事は無視か!」
「レオリオも6点分取れたんだね」
レ「ついでみたいに言うな!」
なぜか顔に傷のあるレオリオの言葉を聞きながらクラピカの方に目をやる。
ク「無事でよかった。4次試験も通過できそうだな」
「うん、そういえばキルアと少し話したよ。自分の中で分別できたなって」
ク「そうか、なんだかAの顔も、明るくなったと思っていたのだよ」
「スッキリしたからかな。一応、クラピカには言っておこうと思って」
レ「なんの話かよくわかんけーけど、オレ先行っとくぜ。あとから2人で仲良く来いよ」
レオリオは気を利かせてくれたのか先に1人でか行った。
ク「そこで少し話さないか?まだ時間はあるだろ?」
「うん、いいよ」
クラピカと行った所は岩場でそこからは朝日に照らされてキラキラ輝く海が見える。
クラピカの照らされた横顔を見ると、瞳が透き通った水色にみえる。
「綺麗...」
ク「意外だな。綺麗な景色とか好きなのか?」
「え?うん、まあそれなりに」
私が綺麗って言ったのはクラピカのことだったんだけど。
そこから少しの沈黙
心地よいその沈黙を先に破ったのはクラピカだった
ク「Aは、今もしも、あの時の殺し屋を見つけたらどうする?」
「...どうだろう。もしかしたら、クラピカみたいに殺してやりたいと思うかもしれない」
ク「命に代えても?」
「殺すなら、そうだね。命に代えても」
ク「そうか...」
「.....」
ク「...Aには、死んでほしくないなと思うのは、私のわがままだろうか」
「...それって」
どういう意味と聞こうとクラピカの方を見ると目があう。
「...私も、クラピカには死んでほしくないって...」
まさかクラピカも私と同じことを思っていたなんて
クラピカの気持ちを知った途端、心臓がドクンと鳴ったのがわかった。
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キララ(プロフ) - ヒガンバナさん» すごく嬉しいです!私自身旧作の方が好みなのでコメント嬉しすぎます( ; ; ) (2019年3月29日 8時) (レス) id: c93c578b7d (このIDを非表示/違反報告)
ヒガンバナ(プロフ) - おもしろい!旧作の方を取り入れて作品を作っている話があまりなかったので!嬉しいです!おもしろい! (2019年3月21日 23時) (レス) id: 5d73287e24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キララ x他1人 | 作成日時:2018年5月12日 17時