雨が止む頃に... ((ybhk))

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宏太「で？お前ら彼女いんの？」

慧「いなーい」

大貴「俺もいない」

宏太「なんだよお前ら。青春してないの？」

慧「失礼なー！彼女はいないけど女の子はいっぱいいるよ？」

宏太「...ん？？」

大貴「いのちゃんね、特定の人はつくらずに何人もの女の子としてんの、いろいろ」

宏太「あー、そうゆうこと」

慧「まぁそうゆう大ちゃんはそんなことしてくれる女の子もいないけどね」

大貴「うるさいな！笑」

宏太「光くんは？」

「え？」

宏太「あ、ごめん。呼び方変えたんだけど..嫌だった？笑」


...本当にずるい人だ

ふにゃふにゃ笑うのも見慣れたはずなのに、

急にそんなふうに呼んでその笑顔で許しを乞うなんて。

嫌だ、なんて思ってても言えるわけがない。


「全然..むしろ嬉しいです」

宏太「そっか、良かった」

大貴「...ちょ、ちょっとトイレ！」

慧「俺もドーナッツ取ってこよ〜」

「え、ちょ..」


突然2人が立ち上がりいなくなってしまった


ふたりきりになるテーブル



宏太「光くんさぁ、好きな人とかいたことある？」

「え？」

宏太「いや単純にね？光くんが女の子と話してるとこ見たことないしいるのかなーって」

「..いたことあります。でも...」

宏太「でも？」

「その...女の子..じゃなくて」

宏太「..へぇ」


...また、大人びた顔をした

どこか影のある表情で目を逸らされた



「...」

宏太「ずる..」


ぽつりと聞こえた声は


大貴「はー！あっぶなかった〜」


大ちゃんの声でかき消されてよく聞こえなかった。

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