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約束_60 ページ8

次の日の試合終わり、皆の自主練の時間

昨日と同様、第3体育館で自主練をするというクロ達に付き合っていると、そこに現れたのは以外な来客だった



「おや?」


「おやおや?」


「おやおやおや?」



先程、木兎の誘いを断ったはずのメガネ君、もとい月島君が体育館の入口に立っていた

どうやら彼は、”どうしてたかが部活でそんなに必死になるのか”、が気になるらしい


ふむ、確かに言われてみれば何故だろう


好きだから、負けたくないから

理由は様々で、人それぞれだろう



わたしの場合は……



「おーい、始めんぞ〜」


「うわっ!……あれ、話終わった感じ?」



どうやら、木兎の自伝で話はついたらしい
木兎らしいといえば、木兎らしい


”バレーボールにハマる瞬間”


何度回数を重ねても、絶対に忘れない、1本


思い出すだけで、胸が震えるような、1本



「メガネ君も入るってよ」


「おぉ〜!はーい、じゃあボール出しやりまーす」



そんな皆の心の糧となる1本を
間近で見ていたいと、思えるようになったからだろうか



次の日も、月島君ことツッキーは自主練に参加した

が、今日はどうやらお連れ様がいるみたい…………は?



「リエーフ……、アンタ、夜久とレシーブ練じゃなかったっけ?」


「俺、今日優秀だったんで早めに見逃して貰いました!」


「脱走してきた、とかじゃないわよね?」


「!!まさか!そんな!」



あ、嘘ついた
ったく、レシーブ力を身につけろと言っているのに……

どうしたものかと頭を抱えていると
クロが、わたしの肩に手を置いてきた



「まぁいいだろ。……じゃあ、人数丁度いいから……」



”3対3やろうぜ”



までは、うん、理解できるけど……


分かれたチームが
梟+翔陽君(平均約177cm)VS猫+ツッキー(平均約190cm)


バランスわっっる!!


ほら!赤葦がめっちゃ不服そうな顔してる!



「いーじゃねーか!昼間やれない事やろーぜ!」



なんて、にこやかに言うクロを見て
ごめん赤葦、と心の中で謝った


得点板係をやりながら、試合を見て今後の課題を考える

ウチの課題はリエーフレシーブは勿論、ブロックだ
ツッキーと並べば一目瞭然、高さはあるがそれだけだ

逆に梟谷は、肝はやはり木兎の”ムラ”

烏野に関しては、”伸びしろ”しかなくて怖い



なんて考えてたら、雪ちゃんとかおりんがやって来て



「晩ごはんおあずけデスヨー」



の言葉で、今日の自主練は終了した

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作者名:ama | 作成日時:2024年3月20日 1時

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