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約束_68 ページ16

烏野との再戦を約束して別れた合宿から一月と少し

わたし達は東京都春高一次予選を勝ち残り
11月に東京都代表決定戦を残すのみとなった

時間はあっという間、皆から緊張感が伝わってくる


が、忘れてはならない

わたし達の本業は、”学生”である



「体育祭じゃぁああ!!」



音駒高校は毎年
夏休み明けのこの時期に体育祭が行われる
ちなみに文化祭は11月だ



「山本気合い入ってんなー」


「アイツ、アレ出れるの嬉しいっぽいからなぁ」


「あんなんネタ枠の競技なのにな」


「やるからには勝つわよ。各部門で勝った部活の部費、ちょっと増えるんだから」



何の話をしているかって?
ウチの体育祭名物、部活動対抗リレーの話である

まぁ、名物とは建前で、ただ単にリレーするだけなんだけど、色々ルールがあるのだ


その話は後々するとして……



「あ、次わたし出るやつだ。行ってくる〜」


「あ、おい!ハチマキ、ズレてんぞ。……ほら」


「お〜、ありがと〜」



クロに直してもらったハチマキの上で
ひとつに結んだ髪が揺れた


高校最後の体育祭、楽しんでいこうじゃないか



『続いては、皆に大人気!借り物競争!!出場する皆さんは集合してくださーい』



「今年のお題、変なのが入ってるらしいよ〜」


「え、まじ〜?」



放送部の放送と共に、近くの女子達の声が聞こえる

うげぇ、変なの当たりませんよーに




「位置について、よーい……」



ドンッ!



ピストルの音と共に一斉に駆け出す

ちなみに、リハビリの成果である程度の運動は出来るようになったから、定期的に軽く運動するようにしている

激しい運動を長時間、ってのはやっぱりダメだけど

パスくらいなら出来るようになったんだ



「さぁて、お題何か、な……」



置いてある紙に書かれたものを見て、数秒固まった

え、何、このお題……

ご丁寧に、”確認あり”なんて書いてあるし……


え、皆こんなんなの?

そう思って周りを見渡すと……



「メガネかけてる人〜、誰か借りられて〜」



全然こんなんじゃないじゃん!!



『ちなみに、ビリの人の組は減点になっちゃうから頑張ってくださいねー』



鬼畜か!!

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作者名:ama | 作成日時:2024年3月20日 1時

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