検索窓
今日:302 hit、昨日:312 hit、合計:70,704 hit

約束_63 ページ11

そして、合宿遠征最終日



「はいこれ、今の戦績」


「お、さすがA」


「やっぱ今んトコここでの最強は梟谷か……」


「ちなみに、ペナルティ王は烏野ね」



そう言って、生川と烏野の試合に目を向ける
結果は25-23で生川の勝利だ



「ペナルティを熟す姿に異様な貫禄……」


「前回のと合わせて、他と数が全然違うからね」



だが、前回と違うのは、中身
試合内容は、全くもって別物

できることなら梟谷との試合も見ておきたい

が、そろそろ時間だ



「ごめんちょい抜ける〜」


「あん?もうすぐ試合始まんぞ?」


「ん、仕事あってさ」



芝山にスコア付けを任せて
仕事が待ってる食堂に向かう

食堂にはこの試合が休みの生川のマネ、絵里ちゃんがいた



「ごめん!遅くなった!」


「全然いいですよ!試合あるのにすみません!」


「全然!いつも手伝えてないお詫びだから!」



わたし達を待ち受ける仕事とは……

今日のラストに予定されているBBQの準備!!


本格的な準備は全部の試合が終わったら皆でするんだけど、野菜切ったり炊飯器の予約しといたりは早めがいいのでは?という案から、この時間にやっておこうとなったのだ

最初は、マネージャーが全員抜けるのは流石に困るから
2人に絞って交代で、という話だった

が、わたしが、1人はずっとわたしでいいからもう1人の方を交代にしよう、と拒否った


なぜなら……

この合宿中、自主練やら何やらで皆のお手伝いが全然出来ていなかったから!!

毎年毎年、自主練組に付き合うわたしは戸締り当番なのだが、だからといって、洗濯やら片付けやら皆のお守りやらを任せっきりにしていいのか、いや良くない!!

優しいマネージャーの皆は、気にするな、と言うが
そんな訳にはいかないのだ


こんな感じで、こうして2人で準備をしに来たという訳だ


まぁでも正直……



「1試合分の時間あれば結構余裕だよね!!」


「多分!次の試合までには間に合わせたい!」



絵里ちゃんはお料理上手だし
わたしも普段から自炊生活だし

お米洗うのも、野菜切るのも
正直、時間はそんなにかからない


問題は、”量”
男子バレー部、5校分の胃袋相応の”量”!


自分で言い出したことではあるが
本来の自分の仕事が疎かになり続けるのは頂けない



「絶対にこの試合の間に終わらせる!!」



そう意気込んで、玉ねぎに包丁を入れた

約束_64→←約束_62



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (106 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
664人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー , 黒尾鉄朗
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ama | 作成日時:2024年3月20日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。