検索窓
今日:390 hit、昨日:414 hit、合計:74,423 hit

約束_32 ページ3

「あーーーー」



なんでこうなったんだっけ


見慣れない景色を見渡してため息をつく



待ちに待ったGW

新幹線ではるばる宮城県まで来て
駅に着いたまでは良かった

問題はその後

初日の練習試合会場に向かってて
気づけば1番後ろにいた我らがセッター、研磨がいなくて

クロと一緒に探しに出たんだけど



Prrrrrr……



あぁ、噂をすれば
先程まで一緒だった黒尾鉄朗からの電話だ

出たくないなぁ


しかし、出ない訳にはいかない
状況が状況だ


知らない土地、知らない街並みの中
一人覚悟を決めて電話に出た




「もしもし」


『お前、今ドコ』


「ごめんちょっとワカンナイ」


『はぁ!?』


「……スミマセン迷子ニナリマシタ」


『お前もかよ!だから待っとけって言っただろうが!』




ぐっ……言い返せない
確かに言われたけども!




「……先、皆のとこ戻ってて。会場の高校の名前はわかってるから、なんとかなるでしょ」


『ダメに決まってるでしょーが。知らない土地で迷子になってる大事なマネージャー置いて試合できるか』


「いや、できるでしょ。やりなさいよ」


『なんで迷子のお前が強気なんだよ』


「あー……じゃあさっき別れたスーパーあるでしょ?とりあえずそこに向かうから、30分経っても来なかったら先に行ってて」


『来なかったら捜索願い出すからな』


「やめてください」



そう言って電話切る

大丈夫
クロと別行動を始めてからそんなに時間は経ってない

とりあえず人を探そう
わからない道は聞くのが早い


そう思って周りをキョロキョロしていると

道の少し先、10m先の曲がり角で
既視感のあるツンツン頭が目に入った



「クロ?」


「うぉっ!?誰だ!!……って、美女!!?」



あ、やべ、人違いだ


思ったところで、どう考えても見間違えようのない見た目の人にかけてしまった昔馴染みの名前は消えない

よく見れば、あの目立つ音駒カラーのジャージじゃないし
そもそも身長が全然違う。多分彼の方が20cmくらい低い



「あー……っと、ごめんなさい。知り合いに似てて、つい」


「美女に、話しかけられている……」


「えーっと、大丈夫ですか?」



ぼーっとしている彼に声をかけながら
彼を観察してみる


身長的には中学生でも通りそうだけど
付いてる筋肉はしっかりしているし高校生かな?



「はっ!!すんません!大丈夫っす!!俺、烏野高校2年、西谷夕っていいます!!」



え、烏野……?

約束_33→←約束_31



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (93 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
448人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー , 黒尾鉄朗
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ピンス(プロフ) - とても面白いです!!続き楽しみにしてます! (3月10日 23時) (レス) @page6 id: a7fb103bed (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ama | 作成日時:2024年3月8日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。