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約束_43 ページ14

「じゃあ、3年生は全員残ってくれるのか」



IH予選が終わって翌週の学校で
猫又先生に職員室に呼ばれた


要件は夏休みの合宿についてと、先の言葉の通りだろう



「勿論、そのつもりです」


「ほっほっほっ。そいつァ、ありがてぇなぁ」



IH予選が終わって最初に決めること
春高まで、残るか否か

わたし達は、全員一致で残る以外の選択肢なしだった

負けたままでは終われないし
何より、皆と、あの3人とまだバレーをやっていたい

これは他の3人も同じだと思う
そうであってほしい



「……それで、合宿はいつも通り、夏休み前が梟谷高校で、夏休みが森然高校、ですか?」


「あぁ。今回はいつものメンツに加えて、烏野も参加する予定だ」


「え!烏野高校も!?」


「俺達が手こずったって話したら納得してくれたよ。お前達にとっても、ヤツらとの試合は良い刺激みたいだったからなぁ」



確かに、あの練習試合は非常に有意義だったし
いつもやる気のない研磨が、少しだけ積極的だったと思う

何より烏野には伸びしろしかない訳で
その成長は、きっと皆の糧にもなる



「時期はいつも通り、来月の期末テスト明けだ。それじゃあ”アレ”、頼んだぞぉ〜、A」


「勿論です。任せて下さい」



挨拶をして、職員室を出る

さてと、合宿と”アレ”まであと少し
練習もあるし、忙しくなるな

そんなことを考えながら
ウチの”血液”達宛にメールを作成し、一斉送信する



”昼休み、全員部室に集合”



教室に戻ると、同じ3年5組に所属し
尚且つ後ろの席のクロが声をかけてきた



「おー、おかえり。なぁに?さっきのメール」


「そのままの意味だけど」


「いやわかるけど。監督と話した事と関係あんだろ?何の話だったわけ?」


「昼休みでいいでしょ?」


「俺、一応主将だよね?え、知ってても良くない?」



まぁ、別に隠すようなことでもないんだけど
このニヤケ顔に先に話すのもなんか癪だしなぁ



「おー、A。昼休み何の話?」


「あ、夜久。来月の合宿の話だよ」


「……あのー、Aさん?僕、泣いてもいい??」


「何キモイこと言ってんだよ」


「Aも夜っ久んもヒドイ!!」



なんて言って、机に突っ伏してしまうクロ
先程までの余裕から一転、子供のように拗ねてしまった



「はははっ、ごめんごめん」



可哀想だから、突っ伏した頭を撫でてやろう



「ガキかお前は。A、あんま甘やかすなよ」


「はーい、お母さん」


「誰がだ」

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ピンス(プロフ) - とても面白いです!!続き楽しみにしてます! (3月10日 23時) (レス) @page6 id: a7fb103bed (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ama | 作成日時:2024年3月8日 17時

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