検索窓
今日:596 hit、昨日:414 hit、合計:74,629 hit

約束_30 ページ1

「え、GWの遠征って宮城……ですか?」



放課後、部活前に来るように言われて来てみれば


着いて早々猫又先生から渡されたプリントには

”宮城遠征の日程について”、と書かれている



「あぁ。最終日に試合する烏野高校の先生から直々に電話が来てなぁ」


「烏野……」



聞いたことがある


昔、音駒高校男子バレー部とよく交流があったっていう

因縁の相手



「スケジュールはそれに書いてある通りだから、皆に伝えといてくれ」


「わかりました。……今回の遠征はベンチ入りメンバーだけなんですね」


「そこも説明よろしく頼むぞ。特に、リエーフにな」


「ヴッ……。クロに押し付けても良いですか……」


「ほっほっほ。アイツが大人しく引き下がればな」



うぅ……気が重い


気は重いがずっとこうしてる訳にもいかないので
「失礼します」と言って職員室を出た


女子更衣室で、音駒のセーラー服から運動着に着替え
上から、背中に”NEKOMA”と書かれた赤いジャージを羽織る



このジャージ、いつ見てもやっぱり可愛い



着替え終わって向かう先は体育館

既にボールの音と、皆の声が聞こえてくるその扉を開ける



「ごめん、遅くなった!クロ〜」



遅れた謝罪と共に
連絡事項がある、とプリントを振って主将に示す



「おー、遅かったな。……集合!!」


「「オース!!」」



クロの号令で集められた部員達にプリントを配り
先程の猫又先生からの連絡を伝える



「GWの遠征、場所が宮城県に決まりました。日程はプリントに書いてあるので各自確認お願いします。

 後、備考欄にも書いてある通り、今回の遠征はベンチ入りメンバーのみの参加となるので「えぇ!!?」……はぁ。


 リエーフ、まだ話してる途中なんだけど」



人がまだ喋っているというのに……!


という気持ちを込めて、話を遮った張本人

4月に入部したばかりの1年生、灰羽リエーフを睨みあげる



「ヴッ、スミマセン。でも、なんで俺行けないんですか!!音駒のエースなのに!!」



どうやら、睨みは効いたが気持ちは通じなかったみたいだ

助けを求めてクロを見る


わたしと目が合ったそこの主将、今すぐ助けろ



「(…コイツ押し付ける気か)……うるせぇぞリエーフ!お前が行けねぇのはお前がまだ音駒のエースじゃねぇからだよ!遠征費だってタダじゃ「でも俺行きたいです!!」人の話を聞け!!」



…………はぁ

約束_31→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (93 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
448人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー , 黒尾鉄朗
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ピンス(プロフ) - とても面白いです!!続き楽しみにしてます! (3月10日 23時) (レス) @page6 id: a7fb103bed (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ama | 作成日時:2024年3月8日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。