検索窓
今日:1,334 hit、昨日:830 hit、合計:154,211 hit

約束_11 ページ13

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


『バレー、嫌いになったの?』


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



猫又先生の問いが、クロの言葉と重なる




なんでみんな、”嫌いか”って聞くの?



まだ、”好きか”って聞いてくれた方が


こんなに苦しくならなくて済むのに



わたしに嘘が着けたなら


こんな気持ちに、気づかなくて良かったのに




「……嫌いに、なりたかったんです」




でも、無理だった


だから逃げた、バレーボールから




「お嬢ちゃん、マネージャーに興味無いか?」


「マネージャー、ですか……」


「ウチはマネージャーがいないからなぁ。選手の負担がチィとばかし大きいんだ」



出来なくはないと思う


選手がやっている仕事を引き受ければ
クロ達は今よりはバレーに集中することが出来ると思う




でも、向いていないと思う




きっと、純粋に応援できないから


コートに立つ姿を見て、バレーをする姿を見て




”羨ましい”と、思ってしまうから




「……考えさせてください」




でも、優しく微笑む猫又先生を見て


断りきることも、出来なかった




「ほっほっ。今はそれで十分だよ」




その言葉を最後に、それから練習が終わるまで
猫又先生が話しかけてくることはなかった


わたしも、黙って練習風景をただ見ていた


複雑な気持ちを抱えながら

約束_12→←約束_10



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (99 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
337人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー , 黒尾鉄朗
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ama | 作成日時:2024年2月21日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。