世界で1つ、貴方だけが欲しい (ページ30)

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episode.28 ページ30

しばらくウボォーの暴れ具合を
フェイタンの隣で見ていると

「あ」

「来たよ」

陰獣がやってきたようだ

「……なんか見た目キモイね」

「言てやるな。オーラの強さはそこそこね」

フェイタンの言う通り強さはそこそこのようだ
現にウボォーに1発もらって生きている

どうやら地中に引きずり込もうとしているみたいだけど

「馬鹿だねぇ」

地中では逃げ場を自ら絶ったに等しい

「超破壊拳(ビックバンインパクト)！！」

ウボォーお得意の右ストレート
相変わらず、気持ちいい破壊力してるよ

これに怯むことなく残りの3人も応戦するようだ

「ふぁあ」

「何あくびしてるか」

「退屈でさぁ」

だって
ゴリラ対アリだったのがゴリラ対サルになったくらいだ
あんなんじゃウボォーは倒せない

「うわぁヒルだって。気持ち悪ぅ」

「どんな体の構造してるのかな？」

「え、シズクそんなのに興味あんの？？」

「ちょっと気になって。……あ」

「え？……げっ！」

急いで耳を塞ぐ
塞いだ途端にウボォーの馬鹿でかい声の振動が来た

「うぅーー……ビリビリするぅ……」

「うわっ、ちょっとA、大丈夫？」

「このバカ野郎！やるならやるって言え！！」

「オレ達の鼓膜まで破る気か！！特にAは耳が動物並なんだぞ！！」

「ワリーワリー、でも言ったらバレるじゃねーか」

どうやら今の一撃で終わったようだ
わたしは耳、というか感覚が人一倍良いんだから
ほんっと勘弁して欲しい