世界で1つ、貴方だけが欲しい (ページ27)

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episode.25 ページ27

それぞれの仕事終えて気球に戻ってきた

結論から言うと……

金庫の中にお宝は無かった

フェイタンがオークショニアの”体”に聞いたところ
なんでも”陰獣”という奴等が移動させたとか

”十老頭”とか”陰獣”とかわかんないから
適当に聞いて流しとにしとこっと

『ところでA』

「え！？何！？ちゃんと聞いてたよ！！」

「何を慌ててるか？」

ば、バレた？聞いてないのバレた？

『オレ達が来ること匂わせた”情報源”、なんだと思う？』

”情報源”？
あ〜さっき話してた裏切り者とかの話か

「なんでわたしに聞くのさ。マチが適任でしょ」

『マチもそうだが、お前の”勘”もよく当たるからな』

アバウト〜な答えが返ってきた
えぇ〜、どうせ団長ならすぐ見つけられるじゃん

「うーーん……、神のお告げでも受け取ったんじゃない？」

『お告げ？』

「そう。危ないから気をつけろよ〜っていうお告げ」

「お前アホだったんだな……」

「ウボォーにだけは言われたくない絶対に」

そんなのわかる訳ないじゃん

『なるほど……。とりあえずお前達は追手相手に適当に暴れてやれ。そうすれば陰獣から姿を現すさ』

下からマフィア達の声を聞きながら
団長からの指示に了解、とだけ返した