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「血がつながってないんだから
他人だろ」
「……じゃあ、
他人としてお見舞いに来ます」
「お前な、俺が面会許可出さなきゃ
病室入れないんだぞ。
看護師にお前は入れるなって言っとくから」
「それでも来ます。
赤の他人ですから、もうお迎えや護衛は結構です。
今までありがとうございましたと
笹野さんにお伝えください」
脅すようなことを言われて思わず反発すると、
広臣さんは「話になんない」と
呆れたように首を横に振った。
「まさかひとりで来ようと思ってる？
どうやってここまで来るつもりだよ」
「……電車とか、バスとか」
「乗ったことあんの？」
「そ、それくらいあります！」
いくら私が世間知らずでも
学校行事で電車やバスに乗ったことはある。
そんなことすらしたことがないと思われていたのが
心外でムッとすると、
広臣さんはバカにしたような笑みを浮かべた。
「どうせひとりで乗ったことないんだろ。
あの母親が
お前にそんなことさせるはずないもんな。
乗り方分かんの？」
「……」
「まあいずれそれぐらいできるようになんなきゃ
困るだろうけど、
今はひとりで出歩くことは許さない。
リスクが高すぎる」
「……でも、」
「絶対にひとりで外へ出るな。
どうしてもって言うなら
笹野に迎えに行かせるから。
家の外に出たら必ず護衛と一緒にいること。
これが守れないなら面会許可は出さない」
きっぱりとそう言われて、仕方なく頷く。
何のリスクがあるのか正直よく分からないし、
護衛の人たちに挟まれるのは
窮屈で気まずいし嫌だけど、
お見舞いに来ることを許されるなら
譲歩するしかないだろう。
話は終わったとばかりにエレベーターに乗り込む
広臣さんを見送って、思わずため息を吐く。
どうして広臣さんはこんなにも頑なに
面会を拒むのだろう。
お祖父様は私に来てほしいと望んでいて、
私もお見舞いに来たいと思っているのだから
許してくれてもいいのに。
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月葉(プロフ) - いきなり失礼します！更新はもうなさらないのでしょうか？続き楽しみにしてました… (2020年5月17日 15時) (
レス) id: 1f27303c9f (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - なおさん» コメントありがとうございます！臣くんピッタリと感じていただけてご本人様に畏れ多いですがとってもうれしいです♪できるだけお待たせしないよう更新がんばろうと思いますので、これからもどきどきして楽しんでいただけるとありがたいです！ (2019年12月27日 22時) (レス) id: ffc639491f (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - ゆかさん» 更新遅れがちですみません(>_<)どきどきしていただけてうれしいです！最後まで楽しんでいただけるようがんばりますのでこれからもよろしくお願いします♪ (2019年12月27日 22時) (レス) id: ffc639491f (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - aggyさん» 広臣さんがめずらしく天然な感じで、私もその部分はお気に入りです♪なかなか終わりまでが遠いのですが、そこまで楽しんでいただけるようがんばります！ (2019年12月27日 21時) (レス) id: ffc639491f (このIDを非表示/違反報告)
なお - おもしろすぎて二回読みました！ほんとにドキドキします！私が想像している臣くんにぴったりでとても良いです！！とにかくこの作品がだいだいだいだいだいだいだいだいだいだいだいだいだいだいだーーーーいすきです！！！次回もものすごく楽しみです！ (2019年12月23日 14時) (レス) id: 8021a8f0f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつめ
| 作成日時：2019年11月27日 18時
