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「その言葉、
そっくりそのまま返すわ。
じーちゃんの見舞いに
1回も来なかった奴が
のうのうと居座ろうとしてんじゃねーよ」
「広臣、母親に向かって
その口の利き方は何ですか！
ああ、いやだいやだ。
お前もお義父様もこんな子供に誑かされて。
登坂家の恥だわ」
「恥はそっちだろ。
つかそもそも息子の配偶者に
相続権はないんだから口出すな」
そう言った広臣さんは、
お父様に顔を向けた。
「ババアがこんなこと言ってるけど
どうすんだよ。
こいつに危害を加えないことが
相続の条件だったはずだけど？」
「……」
「じーちゃんはお前が出し続けてきた損害と
遺留分を相殺させるつもりだったってこと、
忘れんなよ。
このババアを抑えられないんなら
俺の権限で今から損害賠償請求してもいいけど」
広臣さんの言葉に、
お父様は悔しげに歯を食いしばった。
難しい話は全く分からなくて
おろおろしていると、
振り返って私を見た広臣さんが
安心させるように背中をポンポン叩く。
「こいつらに何言われても気にしなくていいよ。
どうせ負け犬の遠吠えなんだから」
実の両親に
そんなもの言いしかできない広臣さんを、
可哀想だと思った。
もしもご両親が
お祖父様のお見舞いにちゃんと来ていて、
お祖父様とのお別れを
心から悼むような人たちだったら
広臣さんはこんなことを言わずに済んだだろう。
だけど他人は変えられないし、
うちの母親のように聞く耳を持たない人間には
何を言っても無駄だということは
身に沁みて分かっている。
それでも広臣さんが不憫で、
手を取ってきゅっと握りしめると
広臣さんは困ったように笑った。
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月葉(プロフ) - いきなり失礼します！更新はもうなさらないのでしょうか？続き楽しみにしてました… (2020年5月17日 15時) (
レス) id: 1f27303c9f (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - なおさん» コメントありがとうございます！臣くんピッタリと感じていただけてご本人様に畏れ多いですがとってもうれしいです♪できるだけお待たせしないよう更新がんばろうと思いますので、これからもどきどきして楽しんでいただけるとありがたいです！ (2019年12月27日 22時) (レス) id: ffc639491f (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - ゆかさん» 更新遅れがちですみません(>_<)どきどきしていただけてうれしいです！最後まで楽しんでいただけるようがんばりますのでこれからもよろしくお願いします♪ (2019年12月27日 22時) (レス) id: ffc639491f (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - aggyさん» 広臣さんがめずらしく天然な感じで、私もその部分はお気に入りです♪なかなか終わりまでが遠いのですが、そこまで楽しんでいただけるようがんばります！ (2019年12月27日 21時) (レス) id: ffc639491f (このIDを非表示/違反報告)
なお - おもしろすぎて二回読みました！ほんとにドキドキします！私が想像している臣くんにぴったりでとても良いです！！とにかくこの作品がだいだいだいだいだいだいだいだいだいだいだいだいだいだいだーーーーいすきです！！！次回もものすごく楽しみです！ (2019年12月23日 14時) (レス) id: 8021a8f0f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつめ
| 作成日時：2019年11月27日 18時
