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「分かった。
じゃあ、岩ちゃん呼んでいいよ。
どうせあいつも家出るんだろ。
ここに住まわせればいい」
「えっ……嫌です」
兄には感謝しているけど、
何か余計なことを企んでいる様子だったし
あんな腹黒な人と
一緒に暮らすなんて考えられない。
そう思って即答すると、
「あいつも報われないな」と
広臣さんは可笑しそうに笑った。
笑顔が見られたことがうれしくて
どきどきしていると、
穏やかな視線に見つめられてそわそわしてしまう。
「そうだな……
たまにメシ食いに来るぐらいならいいよ」
「えっ、ほんとですか？」
思わず弾んだ声をあげると、
広臣さんが頷いてくれる。
またこの家に来てくださるなら
婚約破棄したとしても
すぐに広臣さんと縁が切れる訳ではないだろう。
定期的に食事を共にできることになって
内心喜んでいると、
首を傾げた広臣さんが困ったように笑う。
「そういうのやめてほしいんだけど」
「……そういうの？とは、」
「勘違いするだろ。
男はみんなバカなんだから」
「ええ？広臣さんは
すごく頭いいですよね？
お仕事のこととか、
いつも難しい話してらっしゃるし……」
困惑してそう言うと、
呆れたような顔をされた。
「そういうことじゃねーわ。
それわざと？岩ちゃん直伝？」
「おっしゃってることの
意味が分かりませんが……
兄に何かを教わった覚えは特にないです」
「天然か……
ほんとお前、タチ悪いわ」
私を詰るようなことを言い、
ため息を吐いた広臣さんが
ポスッと頭を叩いてくる。
褒めるのとは
真逆なことを言われていたはずなのに
私に触れる手は優しくて、
久しぶりに気安い振る舞いをされたことが
うれしかった。
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月葉(プロフ) - いきなり失礼します！更新はもうなさらないのでしょうか？続き楽しみにしてました… (2020年5月17日 15時) (
レス) id: 1f27303c9f (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - なおさん» コメントありがとうございます！臣くんピッタリと感じていただけてご本人様に畏れ多いですがとってもうれしいです♪できるだけお待たせしないよう更新がんばろうと思いますので、これからもどきどきして楽しんでいただけるとありがたいです！ (2019年12月27日 22時) (レス) id: ffc639491f (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - ゆかさん» 更新遅れがちですみません(>_<)どきどきしていただけてうれしいです！最後まで楽しんでいただけるようがんばりますのでこれからもよろしくお願いします♪ (2019年12月27日 22時) (レス) id: ffc639491f (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - aggyさん» 広臣さんがめずらしく天然な感じで、私もその部分はお気に入りです♪なかなか終わりまでが遠いのですが、そこまで楽しんでいただけるようがんばります！ (2019年12月27日 21時) (レス) id: ffc639491f (このIDを非表示/違反報告)
なお - おもしろすぎて二回読みました！ほんとにドキドキします！私が想像している臣くんにぴったりでとても良いです！！とにかくこの作品がだいだいだいだいだいだいだいだいだいだいだいだいだいだいだーーーーいすきです！！！次回もものすごく楽しみです！ (2019年12月23日 14時) (レス) id: 8021a8f0f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつめ
| 作成日時：2019年11月27日 18時
