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「本当にデザイン通りに
作られているか
確認させてもらうのは当然じゃない？
ドレスの出来が悪ければ
私の名前に傷が付くわ」
「……何をしている、さっさと帰らせろ」
アマリアさんを無視して
スタッフさんにそう命じると、
広臣さんは気遣わしげに私を見た。
顔を近づけて耳元で「ごめん」と囁かれて、
どぎまぎしてしまう。
私の手を引いた広臣さんが歩き出すと
なぜかアマリアさんは
広臣さんの隣に並んでついてきた。
「今日、直人が来てるんですって？
ちょうどいいわ、
私のドレスのパンフレットの話がしたかったの」
「スタジオに部外者を入れる訳ないだろ。
警備に無理やり連れ出されたくなかったら
とっとと消えろ」
広臣さんが低い声で凄むと、後ろから
「臣さん？どういうことかなぁー？」という
兄の声が聞こえた。
「このクソビッチの件は
解決したって言ってなかった？
何でこんなとこいんの？」
「あら、剛典。エリーもいるじゃない。
ねぇエリー、今度またヘアメイクしてちょうだい。
臣に頼まれて
ウェディングドレスを作ったんだけど、
パンフレットの撮影は直人に頼んでるの」
「デザインを依頼したのは俺じゃない。
うちのブランドイメージを全く理解してない
無能な部下だ。
おまけにパンフレットのモデルに
お前を使う契約もしていない。
勘違いするな」
広臣さんに冷たく棘のある言葉を
ぐさぐさ言い放たれても
アマリアさんはどこ吹く風で、
逆に感心してしまう。
もし私が広臣さんにこんな態度を取られたら
怖くて泣いてしまうに違いない。
心臓が鋼でできているのか、
それともふさふさとした毛が生えているのかな、と
くだらない想像をしていると、
立ち止まった広臣さんが心配そうに私を見た。
「ごめん。
この女とはもう二度と関わらないって言ったのに。
警備員呼んで追い出すから、ちょっと待って」
私の体を抱えるように腰に手を回した広臣さんが
ポケットからスマートフォンを取り出すと、
アマリアさんは呆れたといったように
肩をすくめてみせた。
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なつめ(プロフ) - omikoさん» こちらこそ読んでくださりありがとうございます♪また更新がんばります！ (2019年10月17日 18時) (
レス) id: 273ec9fd08 (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - 譲さん» ややこしいミスしてしまってすみません！そうなんです、腹黒なのは事実ですが実はいいお兄ちゃんだったんです笑 母親はひどいですよね(>_<)でもその分岩ちゃんが愛情を注いでくれました(^^) (2019年10月17日 18時) (レス) id: 273ec9fd08 (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - mikkyさん» コメントありがとうございます♪せっかくの溺愛ぶりを飛ばしていてすみません……！ちゃんと載せることができてよかったです(>_<) (2019年10月17日 18時) (レス) id: 273ec9fd08 (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - ユキさん» 想像するとたまりませんね(^^) (2019年10月17日 18時) (レス) id: 273ec9fd08 (このIDを非表示/違反報告)
omiko(プロフ) - 更新うれしいです(^^)ありがとうございます！ (2019年10月13日 16時) (レス) id: f68873c807 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつめ
| 作成日時：2019年9月13日 23時
